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立春を過ぎてからの寒の戻りの事を、気象用語で“余寒”と呼ぶとNHKの朝の番組で気象予報士が伝えていた。さらに付け加えて、「立春から一ヶ月以上も経って寒さが続くのはイカン」という駄洒落も飛ばしていた。その通りだと思う。

経団連の幹部が景気の状況について、「政府の経済政策の効果もあって上向いているようだが、街を歩いて見るとまだまだ厳しさもあり、季節は春だが風の冷たい“北国の春”のようだ」という意味の事を話していたが、このところのてんきはまさに北国の春のような気がする。

3.11を前にして、今月に入ってから震災復興の番組が連日流されているが、こちらはまだ陽射しも弱く“北国の冬”がまだまだ続いているようだ。

自民党は野党時代に、復興の遅れを厳しく糾弾していたのだが、政権が変わっても何も変わらなかったという事だ。原因ははっきりしている。復興の担い手になるべき建設業が衰退してしまったために、お金を積んでも仕事のやり手が集まらないということになったのが実情のようだ。

経済センサスによれば、12年の建設業の企業数は58万から52万へと1割減少し、従業者数は430万人から390万人へとこちらも1割減っている。日本社会の縮みは建設業だけでなく、産業大分類で増えているのは医療・福祉分野だけであるのだが、それでも減少率は5%程度であり、ここにきての建設業の落ち込みがよくわかる。

公共投資華やかなりしころは建設業に従事する人は、おおむね全体の10%程度で推移していたが、現在は7%までに落ち込んでしまっている。全体の人が減っている中で、構成比も減らしてしまっており、人気のない職業になってしまったようだ。“技能研修生”の導入が真剣に論議されるようになっているのだが、東北の復興に加えて、東京五輪のための準備もあり到底賄えきれないのではないだろうか。

あれもこれも出来ない中で「選択と集中」が必要であり、与党肝入りの国土強靭化などは後回しにしないと、“北国の冬”はまだまだ続きそうだ。

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消費税増税まで一カ月を切ったが、先日新聞を買いに入ったコンビニでは、レジの上にタバコのまとめ買いの予約を受け付けるというポップがぶら下がっていた。月末にカートン単位の販売を、予約客に限って販売するというもので、駆け込み需要は耐久消費財から、「保存のきく消費財」に主戦場が移ってきたようだ。

所でこの駆け込み需要だが、前回の増税時の駆け込み需要とは様相が少し違うようだ。巷間言われるように、駆け込みの主力部隊は65歳の高齢者だと思う。特に今回は団塊の世代のほとんどが高齢者の範疇になり、この際ということで住宅のリフォームや自動車の買い替えに走っているようである。

問題は次があるかどうかだ。前回の増税時に団塊世代は50歳前後の働き盛りだったのだが、今回は65歳を超えてしまっている。自動車の保有期間は年々伸びており、10年以上は乗り続けるだろう。団塊世代は10年経つと、後期高齢者の仲間入りをしてしまい、多くの人は免許証の更新を躊躇するような年ごろになってしまうのだ。

今回の駆け込みは単なる需要の先食いではないように思う。「最後の晩餐」になってしまう可能性が高く、国内の自動車販売は2014年の3月を上回ることは、今後当分ないのではないだろうか。冷蔵庫や洗濯機などの白物家電も同じだと思う。

駆け込みの反動で、4~6月期のGDPは落ち込むが、7~9月期には持ち直すと政府は見ているようだが、少し甘いような気がする。参議院の予算委員会で、相変わらず安倍首相はデフレの要因を「経済現象」だとする見方を変えず、少子高齢化によるものではないとしていたが、第三四半期のGDPをみて青くなるのではないだろうか。

一つだけ駆け込み需要の影響がない産業がある。観光産業である。友人との酒場談議では、「旅行は買いだめできないしな」という結論になった。団塊世代はいまだに年齢別人口では200万人を超えており、新生児の倍以上のボリュームがある。

さすがに身体のどこかのパーツに不具合はある(同世代の会話では「孫自慢」と「痛み自慢?」がメインになる)のだが、まだまだ元気だし、暇も十分ある。となるとその矛先は旅行ということになりそうだ。

観光というと、外国人観光客ばかりが注目されるのだが、団塊世代の旅行需要も馬鹿にならないと思う。これからの10年間は、観光産業の市場規模は高値安定になるのではないだろうか。


クリミア情勢の影響を受けて株価が大きな影響を受けている。ロシアが軍事介入を辞さずとの態度を示していることから、G7(本来はG8なのだが、1つが当事者なのだからG7になったということ)が批難する共同声明を出しており、日本もその一員である。独立国家への軍事介入は許されないという論理であるのだが、私には疑問がある。

そもそものきっかけは、2月22日の政変によって政権が転覆したことにある。3年前に中東で起こった「アラブの春」と同じ構図であり、選挙ではなく示威行動による政権奪取である。エジプトをはじめとして、その後の推移を見ると、“革命”はとん挫した形になっており、群集の示威行動による政権転換の行く末を示しているのではないだろうか。

民主主義を標榜するG7が、選挙によらない政権を支持するというのがよくわからない。日本もその片棒を担いでいいものなのだろうか疑問だ。

二つ目は、ヨーロッパの“手口”についての疑問である。先日読んだ「日本史の謎は地形で解ける」(竹村公太郎著 PHP新書)の中で、何度も出てくる言葉にヨーロッパ諸国が植民地を拡大する手口としての「分断統治」というものがある。

侵略を狙った国に対して、相手国内の勢力を分断して紛争を煽り、その機に乗じて植民地化するというものであった。日本の明治維新においては、薩長にイギリス、幕府にフランスが付き、「帝国」同士の競合が起こったため、日本の植民地化が免れたのだと思う。

ウクライナで起こっていることも、伝統的なヨーロッパの手口ではないかという気がする。EUの拡大を狙って、よその国に手を突っ込み、軍事行動を非難し、経済制裁をちらつかせるのは、軍事介入と五十歩百歩のような気がするのはうがちすぎだろうか。

三つ目は、クリミア半島の地政学的位置にある。ロシアは伝統的に南下政策をとっており、クリミア半島はロシアの軍事的プレゼンスにとって極めて重要な位置にあり、国防上失うことが許されないのだと思う。

例えは悪いが、沖縄が基地負担に耐えかねて独立宣言した場合、日本政府やアメリカも同じような行動をとるのではないだろうか。

「盗人にも三分の理」ということわざがあるが、ロシアにも三分の理があるように思う(五分とは言わないが)。経済制裁のような荒技を繰り出して、当事国そっちのけで大国同士の紛争がないことを望むばかりだ。

ナイチンゲールが再び活躍しなければよいのだが。

今日はサーバーメンテナンスということで、午前中にブログの投稿は出来なかった。先月末に「経済センサス」の確報版が出た。これまで国の統計では、工業統計や商業統計は売り上げデータや付加価値額の調査が行われていたが、サービス業については事業所統計の対象になっているものの、事業所数や、従業員数などに限られ、売り上げデータは調査対象外であった。

国の経済成長段階で見ると、未発展の段階は農業や資源開発といった「一次産業」が中心の経済であり、発展段階の成長途上国は「二次産業」が基幹産業となり、欧米や日本のような成熟国家になると「三次産業」中心の経済構造になる。

三次産業の中でも、サービス業のウエイトが高いのが成熟国家の特徴であり、これまでもサービス産業に特化していた調査はあったものの、悉皆調査で農業や製造業、小売業と横並びで実施されたものではなかった。

統計データというのは政策立案に欠かせないものだと思うのだが、これまでよりどころのない中で政策が推進されていたことが、「失われた20年」の大きな要因であったと思うほどだ。

パチンコ業界は90年代には30兆円産業と称されていたが、今回の経済センサスの結果では19兆8千億円で、全盛期の2/3の規模にまで縮小している。遊ぶお金が減ったことを示すもので、デフレのダメージの大きさを現わしていると思う。

膨大なデータがあるので、折を見て私なりの分析を紹介したいと思う。

早速HPからデータをダウンロードして、膨大な資料を読み始めたのだが、面白いデータがいくつも見付けたので、何回かに分けて紹介しようと思う。



今日の最高気温は18度になるとのこと。ようやく春の訪れとなりそうなのだが、来週は寒さがぶり返しそうで、油断は禁物だ。

朝はBSの海外ニュースをつけていることが多いのだが、政治や経済のニュースとともに、天候の話題が取り上げられることが多いように思う。イギリスのBBCは南部の洪水、アメリカのABCは寒波の話題が多く、今年は北極の寒波の吹き出し口が北米に拡がっているようだ。

日本でも先日山梨県でこれまでの最高記録の2倍となるドカ雪が降り、地球温暖化の進展や、“異常気象”という言葉をよく耳にする。少しひっかかるのは、“異常”という言葉である。

最近読んだ本で、「日本史の謎は地形で解ける」(竹村公太郎著 PHP文庫)というものがある。著者は土木の専門家で建設省の河川局長などを務めたキャリアの持ち主で、道路や河川といったインフラの視点から、日本史の必然性を論じており、興味深く一気に読んでしまった。

「元寇が失敗したのは、泥の土地」という分析がある。日本には「車文化」がなく(平安時代に牛車があった程度で、江戸時代の輸送も水運が中心であった)、道路状況が悪かったため、蒙古軍お得意の戦車や騎馬の攻撃ができず、陸上と船の間を行ったり来たりしているうちに台風が来てしまったとのこと。なるほどと納得させられるものである。

吉原が人形町から三ノ輪に移ったのは、「治水上の問題」からという分析や、京都に都が1000年続いた理由や、奈良が衰退したわけを地形や道路、河川の視点から説き起こしている。

この本の中で度々登場するのは地形図であるのだが、海抜5mの地点を海岸線にしたものになっている。6000年前の縄文海進を再現するためのもので、関東平野は埼玉県まで江戸湾が入っており、大阪湾もぐんとえぐれて私の生まれ育った枚方あたりも、淀川のほとりではなく大阪湾に面していたようだ。

海抜が5mかわると随分風景が変わるもので、視点の置き方の重要性に気づかされるのだが、問題はポイントをどこにおくかだと思う。

今の環境に慣れすぎているため、ちょっと寒かったり暑かったりすると異常気象という言葉を使いたくなるのだが、二酸化炭素の放出量がうんと少なかった縄文時代は今よりはるかに温暖化が進んでいたことになる。

縄文人が海抜が5mも低くなっている現在の地球を見た場合、どんな感想を持つのか聞いて見たいものだ。



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