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歳をとるに従い、老眼の度合いが強くなるのは自然の摂理だ。老眼にとって暗さが大敵で、間接照明の中で文字を読むのは難行となる。建物のエントランスで間接照明を採用しているのは、落ち着いた雰囲気を醸し出すが、受付がそこにあると話は別だ。

記入台にスタンドがあればよいのだが、間接照明だけで受付票に必要事項を書くのは難行となる。このような高齢化時代に逆行しているのは新聞社の新しくできたビルである。壁面をプロジェクターに仕立てて紙面を投影しており、その効果を高めるために間接照明を採用しているのだろうが、受付の機能を全く無視されている。

全面ガラス張りで極めて明るいエントランスとなっているビルもある。おまけに受付の前にベンチが並び、その前に灰皿が置かれている喫煙者に配慮したビルである。タバコメーカーのビルとしては当然のことなのだが、ここの問題は受付時に身分証明を要求されることだ。

免許書は事情があって失効しており、保険証でもいいのだがあいにく持ち歩いていない。名前が確認できる名刺でもよいという。名刺で身元確認というのは確認とはならないと思うのだが、こういうプロセスをやっているというポーズに過ぎないと思う。無駄な行為だ。

同じように名刺で身元確認をしているのが、中央官庁の入っているビルである。タバコ会社もお役所の名残があるのだろうか。

昨日は、都庁に仕事で出かけた。受付はなくフリーパスで内部に入っていける。フロアの入口に電話機が置かれてあり、相手を呼び出す仕組みになっている。廊下は間接照明、壁のくぼみに電話機がありここでも手帳に書いた文字を読み取るのに、難行がはじまった。

何度も「この番号は使われておりません」というメッセージを流してしまった。読み間違えたためで、とうとう番号案内に電話するはめにまでなってしまった。メモ書きしたものが薄暗い中では、3倍読みにくくなることを実感した。それにしても、内線電話に番号案内があるというのは、私のようなドジをする人が多いということか。

都庁からの帰りに地下道を歩いていたら、面白い光景に出くわした。階段を下りてすぐにまた上るという個所である。何らかの地下の障害物があり、それを避けるために階段を上って下りるというのなら意味はわかる。しかし、ここはわざわざ地面をえぐっているのである(天井に何かあるのかもしれないが)。トレーニングのためとしか思えない。

利用者の悪評からか、脇にバイパス(?)が設置してあり、通行者はすべてこの細い道を利用している。

201006231642000.jpg通勤時には狭いバイパスは渋滞を超すのではないだろうか

新聞社の受付も写真を撮ろうとしたが、かまえたとたんにガードマンが飛んできて、撮影は許されなかった。
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