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昨日は6月としての史上最高気温が関東北部のいくつかのスポットで観察された。関東南部では猛暑日にまでは至らなかったが、6月にしては暑い一日だった。

そんな暑さの中で、昨日は造船所を訪問した。造船所の現場は、建設現場と並んで労働災害が多いところで、安全管理が重要テーマになっている。そのための手段として様々な工夫を凝らした「安全教育」が実施されており、昨日はその一つである「体感型安全教育」の模様を見学したのだ。

見学といえどもヘルメットをかぶって作業服をまとい、タオルを首に巻いてのものだけに昨日の暑さは厳しいものだった。おまけに造船所の中はドームのように天井が高く、冷房装置もない場所である。

造船所での事故で最も多いのは“墜落”で、その次が“落下物”によるものである。環境の悪さが注意力を妨げ事故が多くなるのだろう。安全教育は事故の知識を増やすだけでなく、定期的に行い注意喚起することにも狙いがあるようだ。

造船所を見て回って感じたことの一つは、女性の姿を見掛けないことである。4時間余りいろいろ見て回って出会ったのは、事務室にいた元女性二人だけであった。

最近は男の職場に女性の進出が目立ち、ダンプカーの運転手でも女性は珍しい事ではなくなった。これも機械を操り力を必要としないためで、造船所の現場は“力仕事”で女性には向かない(?)現場なのだろう。

年齢構成も20台前半と50代と思しき人たちの比率が多いように感じた。肉体的にきつい現場であることや、熟練の腕が重宝されるということかもしれない。

もう一つ面白かったのは、“熱中症 飴”があちこちに置かれていたことである。試しに一つ口にしてみたが甘さはほとんどなく、微かに塩味がするものであった。こんなものがお目にかかるのも、過酷な環境ということだろう。

というわけで昨日はまっすぐ自宅に帰ることができず、途中で生ビール二杯を飲んでしまった。最近はビールを一杯以上飲むことはなくなったが、怠惰な仕事ぶりが原因であり、熱中症飴が必要な環境で働いている人は毎日美味しくビールを飲んでいるだろうと思いながら二杯目を注文したのだ。
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