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梅雨前線はいつの間にか北日本に移動し、沖縄に続いて奄美大島も梅雨明けが発表された。関東地方も梅雨明けを思わせるような暑い一日となったが、南風がけっこう吹いていたのでエアコンは試運転をしただけで済んだ。

しかし、寝苦しく当然のように夜中に目を覚ましてしまい、しかたなくテレビを点けると、ウインブルトンの中継を見ることになってしまった。

クルム伊達とヴィーナス・ウイリアムスの2回戦の3セット目からの観戦だったが、過去5回優勝の強豪相手に伊達は一歩もひるむことなく、一進一退のゲーム展開で金星の予感をさせるような試合展開だった。

ハラハラドキドキの試合を楽しんでいたのだが、試合の最中にパソコンのスイッチを入れたのが失敗だった。私のポータルサイトは日刊スポーツに設定してある。そのトップ記事が、「伊達惜敗」という大見出しだった。

テレビの画面に流れていたのはライブではなく、録画だったのだ。ほどなく画面でも敗退のシーンになったが、それまでのハラハラドキドキはどこかに飛んでしまいあっけない幕切れになってしまった。余計なことをしてしまった。

それにしても後一歩まで追い込んだ伊達の大健闘は称えられてよいと思う。ウインブルトンでベスト4に進出した全盛期に惜しまれながら引退をし、10年以上のブランクを経ての現役復帰で、40歳という高齢のハンディも考えるとスポーツ新聞の一面になってもおかしくない試合だった。

テニスは何度かラケットを触った事はあるが、運動神経が要求されるスポーツであり、運動音痴の私には向いていないため、あまり関心のないスポーツだった。運動神経とともにスピードを要求されるだけに、年齢を重ねての現役復帰というのは大変なことだと思う。経験で誤魔化すことはできないのだ。

テニスに限らず、スポーツの世界では歳を重ねることによる体力の衰えと向き合う必要があり、今シーズン調子の波に乗れないイチローや松井も考えてみるとアラフォー世代である。

スポーツでは現役を長く続けることのは素晴らしいことだが、政治の世界ではどうなのだろうか。
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