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8時の気温は13度、3日続きの冷たい雨である。本州の南の海上に前線があり、そこに向かって北東の風が吹いているため寒くなるのである。今日は、町田に出かける予定であり、何を着るべきか迷うところだ。

弥生時代以降米作が中心になり、度々飢饉に悩まされてきたが、日本の飢饉は、昔から西日本と東日本とでは性格が違う。西日本の飢饉は旱魃によるもので、今でも愛媛や福岡などでは、夏に水不足が度々ニュースで報じられることがある。

一方、東日本は冷害による飢饉である。夏場に、この数日に見られるような北東風が吹き、稲の生育を悪くするのである。最近では、90年代に1度この冷夏による飢饉(そういう言葉は使わなかったのだが)があり、米不足が問題になったのが記憶に新しい。

その年以外のほとんどは「猛暑」の夏であり、冷夏が襲うことはないのだが、北東風の吹きやすい気圧配置が続くと、東日本はピンチになるのである。

旱魃と冷害が同時に襲来することはないようで、全国的な飢饉というのは起こらない構造になっているようだ。井沢元彦の「逆説の日本史」によると、源平対立のおりに、旱魃が3年続き、平家敗退の要因の一つに上げられていた。

今の時期の北東風はまだ良いのだが、7月にこの風が吹くと問題になる。30年以上前のことだが、青森にネブタを踊りに行ったことがある。3千円で衣装一式が借りられ、跳ねとになることができる。

この時に、海水浴に出かけたのだが、寒くてTシャツを着たままようやく泳いだことを覚えている。山瀬(北東風のことをこう呼ぶ)が恐れられるわけだ。

今のところ、我が家のベランダの前の紫陽花は、去年より10日ほど遅れているようである。今年の夏はどうなのだろうか。
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