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8時の気温は17度で、昨日より3度高いだけであるが、久し振りに晴れ間が覗いており、清々しい朝で気持ちが良い。ベランダの前の紫陽花はようやく、1輪色づき始めた程度であり、昨年より10日ほど遅れているようである。

昨日は小雨の降る中、町田まで出かけた。パネルディスカッションの司会を務めることになり、そのテーマが町田にある、地域に根ざした電気店を取り上げているために、見学に訪れたのである。

多摩地区でも八王子や立川には何度も行ったことがあるのだが、町田には30年以上前に一度行ったことがあるだけで、それ以来の訪問になる。企業の拠点がないためだ。

地図で見ると、ぽこっと神奈川県側に突き出している部分があるが、これが町田市になる。多摩エリアの拠点都市は立川で、大手企業の西東京あるいは多摩支店のほとんどは立川にある。首都圏の大動脈の一つである中央線が通っているだけでなく、青梅線への分岐や西武線が通っていることなどの交通の要衝となっていることが立川の拠点性を強めているためだ。

これに対して、町田は住宅地として発展しているものの、これといった企業がないために、これまで縁がなかった。私の生まれ育った枚方と人口規模も含めてよく似通った街であるという印象を持っていた。

昨日町田駅についての印象は、大型店が何軒も出店しており、枚方の駅前とは段違いのスケールに圧倒された。JRの駅前と私鉄の駅前では、規模や発展の仕方がかなり違う。これはJRと私鉄とでは駅間の距離が違い、私鉄は分散する傾向があるためだと思っている。これは関東も関西も同じである。

駅間が離れると、間をバスで埋めるということになり、バスターミナルが駅前の発展を促すのである。町田の場合は、私鉄でありながらJRの駅前と遜色のないスケールになっており、唯一の例外かもしれない。

この理由を考えてみたのだが、町田の場合はJRもあり、JRと小田急の間が少し離れているのが幸いしているのではないかと思う。二つの駅がほどよくはなれていることにより、回遊性が生まれ街を活気付かせているのではないだろうか。

賑わいを考える上で参考になる。
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