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観光産業について、スポーツのマーケティング、CSRとともに、私の最近の関心事である。失われた10年の分析をしている時に、21世紀に入ってから構造改革が進められてきたが、失われた10年PartⅡが始まっていると思われた。

経済構造が、2次産業から3次産業へと転換する時に、舵を切り損ねたのが、90年代の失われた10年の最大の要因であったと思う。PartⅡでは、アメリカやイギリスが金融中心の発展を遂げた時に、日本もその方向に進めようとしたが、成果が上がらず、その結果が今回の金融危機ではダメージが比較的少なくて済んだという皮肉な結果を生み出している。

三次産業の中心はサービス業であり、その中で観光産業は重要な位置を占めるものであり、三次産業を強化するには欠かせないものである。政府もそのことに気づきようやく「観光庁」を設置したのだが、方向が少し違うように思う。このことについては、稿を改めて述べることにする。

観光というのは地場産業であり、その成長は地域経済活性化に大きく結びつくものである。特に、人的サービスが中心であるだけに、雇用創出効果が大きいのがメリットである。

さらに、観光は人との交流が生まれ、成熟化している日本人の豊かな心を培う場として意義がある。さらに、観光客をもてなすことによって自分たちの郷土がいかに素晴らしい所かと言うことを再認識し、「郷土愛」を育む土壌にもなる。

外国人観光客の受け入れは、物の輸出と同じ紅葉を生み出すことになり、新たな「輸出産業の育成」ということにもなる。

日本への外国人観光客数は、1000万人にも届かず、観光庁の資料によると世界で39番目でしかない。国土の広さは60番台であり、それよりもましだが、観光という観点からは国際競争力はかなり下位に甘んじているといえよう。サッカーのFIFAによるランキングと同じくらいであり、世界の中で日本観光の実力は、サッカーの日本代表の評価と同じくらいである。

ボリュームが多くなったので、今日はここまでにするが、このテーマでは書きたいことが山ほどあるので、このブログで何回かに分けて連載するつもりだ。
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