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昨夜は1時過ぎに床についたにもかかわらず、今朝は5時過ぎに眼が醒めてしまった。アメダスの気温では26度となっており、熱帯夜の寝苦しさのためだ。朝から強い陽射しがのぞいており、今日あたり梅雨明け宣言が出そうな気配だ。

文春新書から、「日本人へ」というタイトルの本が出ている。ローマ人の物語の塩野七生さんが、文芸春秋に連載しているエッセイが新書になって出版されたものだ。文春の看板連載としては、司馬遼太郎が亡くなるまで執筆していた「この国のかたち」が想い起される。

司馬遼太郎は“歴史のなぜ”を解き明かしながら日本人論を展開していたのに対して、塩野さんの連載はイタリア在住の目から見た、世界標準に照らし合わせながら、日本人論を展開しており、対比して読むと興味深い。

塩野さんの代表作は「ローマ人の物語」だが15巻もあるので、まだ挑戦していない。去年のはじめに「ローマ亡き後の地中海世界」を読んだが、文章のリズムが私には合いにくく、かなり苦戦をしながら読んだ。

「日本人へ」は、紙数が限られたエッセイ集ということもあるのだろうが、テンポがよく読みやすい文章になっている。昨夜1時まで起きていたのは、面白くて夢中になり夜更かししたためだ。

どの論をとっても気づかされる内容なのだが、特に私の心にぐさっと突き刺さったのは、「プロとアマのちがいについて」という文章である。絶対感覚の有無がプロとアマを分けるものであり、問題はそれをどう磨き維持するかだとしている。

私が携わるマーケティングの世界にあてはめると、データを眺めた瞬間に、どこに注目するかがわかったり、店や顧客を観察した時に“おやっ”と感じられる絶対感覚があるように思う。この商売のポイントを改めて感じさせられた気がする。

問題は、この絶対感覚をどのようにして磨き、維持するかにあると塩野さんは述べている。塩野さんはこの答えも用意しており、それは「自己反省」だとしている。環境のせいにするのではなく、自分の言行に徹して反省を行うことであり、しかも絶対に自分一人ですることだとしている。

昨今の自分の仕事が低迷していることの理由がわかった気がする。自己反省が出来ていないため、絶対感覚が鈍ってきているということで、プロとしては落第なのである。

耐用年数が過ぎたポンコツだが、もう一度磨きなおしてなんとか“売り物”にしたいものだが…
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