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昨日は寝坊をしたことでブログを書くタイミングを逸してしまい、休載となってしまった。

ディエゴ・ガルシア島という島をご存知だろうか。インド洋のほぼど真ん中に位置し、インドから2000キロ、アフリカ、インドネシアから3500キロ、オーストラリアから5000キロの距離にある。

16世紀の大航海時代にポルトガルにより発見された、さんご礁でできた靴下のような形の島である。まさに靴下で、生地の部分が陸地、足を入れるところが礁湖となっている。

18世紀に入ってフランスとイギリスが取り合い、結局イギリス領となっている。地理的に他と大きく離れていたため、当初はハンセン氏病の隔離施設が設けられていたが、その後はココナツ園が設けられるようになった。

この島が注目されるようになったのは、1956年のスエズ動乱以後のことで、スエズを通れない中近東のタンカーがアメリカへ渡るための重要航路の真ん中に位置するためである。

現在でも、スエズ運河は大型のタンカーは利用できないため、中東の原油はすべてこの航路を利用することになる。国会で問題になるテロ特措法の背景がようやく理解できる気がする。

アメリカのみならず、ヨーロッパも中東の原油を確保するためにはインド洋の航行安全が必須であり、ドイツ、フランスがイラクには派兵しないが、インド洋の哨戒任務に熱心なのはこのためである。

中東をにらむ戦略上の拠点としても重要な位置を占め、現在はアメリカがイギリスから1966年に50年の賃貸契約をし、基地を設けイラクやアフガニスタンの戦争では攻撃基地として大きな役割を果たしている。

このようなことを知ったのは「地図で読む世界情勢」(草思社)という本を読んだからである。著者はフランスの地政学者3人の共著となっている。世界中の地政学上の問題をやさしく解説しており、ユーゴスラビア、中東、ロシアの問題などがどこにあるか再認識させられた。

もちろん日本についての記述もあり、日本が海をベースにすると、かなり大きな勢力を持つということが視覚的に明らかにされた。グローヴァルの視点を持つためには、このような本を読んで知識を蓄えておくのが良いのではないだろうか。
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