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最近目の調子が良くなく、新聞や本を読むのが苦痛になり、30分も集中して読むことができず、読書のペースが落ちてきている。休みの間に読もうと「コンサルティングとは何か」(堀 紘一著 PHP新書)を買ったが、まだ読み切れずにいる。

堀氏はコンサルタントとしてボストン・コンサルティングの日本代表を務めた後に、ドリームインキュベーターを創業した人物である。一方では、競馬の馬主として競走馬を多数保有し、重賞競走も何勝かしている。

競走馬は購入資金が必要なうえに、預託料という維持費がかかる。現在JRAで走らせるためには月々60万円の預託料が必要であり、何頭もの保有をしていると、相当の“財力”を要求され、コンサルタントを職業としている我が身にとって、“憧れ”の人物である。

その秘訣を“探る”ために本書を買い求めたのだが、なるほどと感じさせられ、示唆に富む内容の書物である。まだ全てを読み終えていないのだが、私の心を掴んだのは冒頭の「“何が問題か”が最大の問題である」という見出しである。

学校生活では、「問題の解き方」が重視されてきたが、社会生活では「何が問題か」を見付け出す能力が重要になるということである。私のやっている「マーケティング・アイ」の研修で、受講生から出る“不満”の一つは、問題解決のための具体的な手法に乏しいということである。

問題の解き方を教えるという学校生活の延長上での要望であると思う。しかし、私の研修のやり方では「兆しを見つける」ということに主眼を置いているために、彼らの“要望”には応えられていないのだと思う。

「兆しを見つける」≒「何が問題か」ではないかと思う。マーケティングの世界では、次がどうなるかをデータや観察を通じて考え、必要な手立てを打つのが重要になる。次がどうなるかを知るためには、兆しをどのように見出すかにかかっており、何が問題かを知るという堀氏の主張に通じるものがあり、納得しているのである。

「何が問題か」は、「論点整理」という言葉にも置き換えられると思う。政府の行っている事業仕分けが上手くいっていないのは、いくつかの仕分けをネット中継で観る限り、論点整理が名ばかりになっているためである。何が問題かの定義がずれているため、議論の内容にズレが生じているのだと思う。

内閣支持率が低迷しているのは、日本社会の何が問題かを整理しきれていないためだろう。
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