社長のブログです
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積年の自民党政権が嫌で民主党に投じた人が多かったのが、前回の衆議院選挙である。政権についた直後には早速予算の組み替えを行うなど、新しい政策を実行し、閉そく感を打破できる(=失われた30年にはならない)という期待を持たせたのは束の間で、普天間の迷走あたりから雲行きが怪しくなってきた。
2代目が登場して少しは変わると思わせたが、躓きの素は尖閣諸島への領海侵犯事件への対応であったと思う。それに震災対応、特に原発事故への対処で危機管理能力の稚拙さが露呈され、ダッチロール状態になってしまった。 それに替わった3代目は、今度は人事下手でリーダーとしての資質を疑わせるようになってしまった。選んだ大臣のうち4人が問責にかけられ、そのうちの2人は防衛大臣である。特に2人目の国会答弁を見ていると、「この人物で大丈夫か?」と誰の眼にも映るような人選であり、人事下手を思わせるものだったが、その極め付けが昨日発表された防衛大臣の人事だ。 シビリアン・コントロールの観点から、防衛大臣は政治家がその任に当たるべきで、防衛問題の“専門家”がその職に当たるべきではないと思う。2代にわたる問責を受けての民間人起用ということは、民主党には防衛・安保問題できちんと対応できる人材不足を証明しているようなものであり、政権政党の資格に?が付いたと思う。 消費税増税に前のめりになりすぎて、政権として致命傷を負ったのではないだろうか。これで、民主党の4代目の首相が登場することはないだろう。それにしても、民主党政権はこれで3代続けて、防衛・安保で躓いたことになる。チャレンジャーはリーダーとの差別化を図り得意分野に磨きをかけることが大事だが、リーダーは市場に責任を負うために得意分野だけに特化するわけにいかず、苦手科目を作ってはいけないというポーターの法則が当てはまるということか。 PR |
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