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上海万博が開幕した。北京五輪から上海万博の流れは、東京五輪→大阪万博への流れと同じで、高度経済成長のエネルギーを感じさせられるものである。昨年の9月に訪れた長春の街の雑踏の猥雑さに、昭和30年代後半の臭いを感じ、懐かしく思わされた。

上海万博は、大阪万博の6千万人を上回る7千万人の入場者を見込んでいる。大阪の万博は当初3千8百万人の入場者と予測していた。半年の会期だから、1日20万人である。3月に開幕して以来、1日平均10万人前半で推移し、10万人割れの時もあったため失敗ではという新聞記事を目にした記憶がある。

それが、ゴールデン・ウイークに1日50万人の来場者があり、それ以降は少ない日でも30万人、多い日には60万人を超えたため、最終的には6千万人の入場者を数えたのである。

入場者が倍になったことで、もっとも恩恵を受けたのは食堂に出店した業者である。道頓堀の「くいだおれ」もその一つで、私が能率協会に勤めていたころの上司は、くいだおれも仕事先の一つだったが、費用は万博の儲けからねん出していたと聞いたことがある。

不思議だったのは、万博開催期間中、京都競馬の開催が中止されたことである。春の名物、天皇賞も阪神競馬場での代替開催となった。京都競馬場の駐車場を万博の駐車場の一つにし、バスで会場までピストン輸送するという計画のためである。

京都までの通学途中に、電車から競馬場の駐車場を見る事が出来た。会期中、車が駐車していることをほとんど見たことがなく(夏休みのピーク時には多少の利用もあったようだが)、ロクでもない計画だと思ったものだ。

3千8百万人レベルの予測で計画した駐車場の補完計画だったのだが、
倍の入場者があっても機能したとは言えなかったと思う。

需要予測をしたのは、能率協会で「需要予測の神様」と呼ばれていた人だった。モデルを誤ったわけだが、その後の科学博など大規模イベントはほとんどが過剰予測となってしまった。万博の需要予測の失敗の後遺症がでたためで、大阪万博だけが異常だったということになる。

1億人の人口で6千万人も集まったのだから、13億人の人口を抱えているのだから1億人の入場者があっても不思議はないと思う。

万博に沸いた大阪は、5年後の昭和50年から人口の社会減となり、30年以上続いている。終わりの始まりである。このでんで考えると、中国・上海のピークはこの数年かもしれないのだが…

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