忍者ブログ
[1430] [1429] [1428] [1427] [1426] [1425] [1424] [1423] [1422] [1421] [1420]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

福島の子どもたち36万人を対象とした甲状腺検査が始まった。チェルノブイリの子どもの対象者は20万人だったから、今回福島の被害規模の大きさがうかがえる数字だ。

子どもの甲状腺がんの発症が、今のところ唯一の原発事故に伴う放射線による健康被害とされている。その他の影響もあるかもしれないが、統計的に因果関係は見出せないレベルであるようだ。

チェルノブイリで1986年に事故が起こり、子どもに甲状腺がんが発見され始めたのは5年経過した91年からだ。それまで放射線の内部被爆により甲状腺がんが発生するということは“常識”にはなっていなかった。チェルノブイリの事故の後に初めて分かった事であり、今回の福島の事故でさらに注目を浴びるようになったわけだ。チェルノブイリの事故を受けて行った20万人の検診の成果ということができる。

ところでこのチェルノブイリの検診に貢献したのが、日本の某財団であった事は意外に知られていない。1台ほぼ1億円もした検診用車両を5台寄贈し、日本人の医師団を編成して10年に渡って診察や検査の指導も行っている。

子どもの甲状腺がんの発生リスクも、日本人医師団の成果ということができる。チェルノブイリでは追跡調査は行っていないが、今回は20歳までは2年おき、20歳を過ぎると5年ごとの追跡調査も実施される予定になっている。

チェルノブイリの20万人に加えて今回の36万人のデータを加えると膨大なデータになる。さらに日本には広島・長崎のデータもあり、放射線の人体に与える影響のベースとなるデータが集中し、“権威”となってしまったようだ。

今回の追跡調査により新たな知見が生まれるかもしれず、世界への貢献は計り知れないほど大きいだろう。しかし、こればっかりは世界の先陣を切りたくない分野だ。

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[11/14 NONAME]
[06/09 元沖縄通♪]
[04/28 元沖縄通♪]
[03/22 ドン・カルチョ]
[03/21 佐野]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
アクセス解析