社長のブログです
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10月第1週はノーベル賞の発表の時期である。21世紀にはいって受賞者が急増しており、日本のメディアの関心も高い。特に昨日発表された医学生理学賞と文学賞は本命視される人がおり、周辺は騒々しいと思う。
最近のノーベル賞の受賞者の傾向を見ると、特定の分野の発展に貢献した複数の人が受賞するのが通例になっている。科学の発展には一人の天才の寄与ではなく、いくつかの重要な貢献の上に成り立っているという見方をしているからだろう。学問体系としてとらえているということだ。 本命視されたiPS細胞については成果が現れてから日が浅く、体型としてとらえることがまで出来ていないということだと思う。最近の日本人受賞者の多くは、20年から30年前の業績が受賞対象になっている。iPS細胞は公表されてまだ5年という期間しかたっておらず、もう少し待ちなさいということだろう。 昨日の医学生理学賞のメイン受賞者(賞金の半分を受け取り残りの2人は1/4ずつ)が3日前に死亡していたことで、日本のメディアでは大騒ぎになったようだ。死亡者は対象としないことを決めているため、替わりに受賞するとしたらということで、日本の学者が注目されたということだ。 結局、選考を終えてからの死亡であったため、そのまま賞を贈られることになり、日本人受賞者は今回生まれなかった。受賞者に比べて論文の発表が6カ月遅れたということが要因と言われている。 ビジネスに限らず一般の社会では、最初ということが必ずしも良いとは限らない。2番手や3番手でもよりよいものを作り上げた方が勝者になることは数多く見られる。しかし、科学の世界では最初に端緒を見つけるという方に凱歌が上がるのがルールになっている。ビジネスの世界と、科学の世界との違いだ。 この1週間はメディアの科学文化部の記者は大忙しだろうな。 PR |
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