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昨夜の5組の当番でも、停電にはならなかった。東電のHPでは、一昨日には私の住所はどのグループからも消えていたが、昨日には5組に復活していた。

しかし、停電計画の発表では*付きになっており、*の解説の意味は不明だが、*によって停電を免れたのだろう。

昨日たまたま民放を覗いたら(私は日ごろから民放は見ないし、震災後も基本的にはNHKしか見ないのだが、時折民放の報道ぶりもチェックしてている)、一昨日の大規模停電の危機の事を報じていた。

驚いたのは、アナウンサーが「海江田大臣の発言がきっかけで問題が生じた」という表現をしたことだ。大臣の緊急声明の事を指しているのだが、“問題発言”だという指摘なのである。

その後で通勤客のコメントが紹介されたのだが、一様に「被災者の事を思うと我慢しなければ」「緊急事態なのだから仕方がない」といった、帰宅時の混乱にも何が問題なのという態度であった。

コメンテーターが、最後に「大臣の発言があったからこそ、大規模停電が避けられたのだから、良かったのではないでしょうか」とアナウンサーを諌めるような発言をしたのが印象的だった。

メディアの役割は警鐘を鳴らすことであって、騒ぎ立てることではないはずだ。ここを勘違いしており、NHKと民放の報道姿勢の差は大きく、民放の方が“有害情報”が多いように思う。

日刊ゲンダイという夕刊紙がある。辛口の記事が多く、出かけた時にはよく読んでいた新聞だが、小沢問題以降のあまりにも小沢を擁護する記事が目立ち、嫌になって読むのをやめていた。

震災をどのように報道しているのか興味があったので、昨日久しぶりにコンビニで買い求めた。

一面と、最終面の見出しを並べるとこうなる。

一面トップは「官邸脳死 外資のエジキ」、さらに「福島原発爆破“臨界”近づく」「30キロ圏内でも死者が出る」「東京きょうも来週も大停電の覚悟」がサイドの見出しにあり、記事の中の見出しは「ドイツ大使館 大阪へ移転」「放水車出動しか打つ手がない」「この非常事態が毎日続くのだ」となっている。

裏面のトップは、「世界のメディアが伝える「フクシマ」の危機 政府の情報隠し」とあり、「知らないのは日本人だけ」「コンクリートをバラまくしかないと 香港紙」「政府高官の言動にあきれる米国民」となっている。

あきれるのは米国民だけでなく、日本国民もである。

日刊ゲンダイを“まともなメディア”と見るつもりはないのだが、駅の売店を通り過ぎる時にはいやでも目につく。ご丁寧に、見出しの部分だけを抜きずりにして、新聞スタンドに貼ってあるので、通りかかった人には見出しの文面は気がつかないうちに刷り込まれているかもしれない。

有害情報を撒き散らすのは、放射線を撒き散らすよりも性質が悪いのではないだろうか。

今、臨時ニュースが流れた。がれきの中から9日ぶりに生存者が発見されたとのことである。ほっとした気分になれる、有益情報だ。
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