忍者ブログ
[167] [166] [165] [164] [163] [162] [161] [160] [159] [158] [157]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

昨日は横浜にある、海上保安庁の「機動防除基地」を訪ね、部隊の隊長にインタビューをする機会があった。機動防除基地とは、海上での船舶の事故による油や有害物質の流出、船舶の火災といった災害に対応する組織である。

日本でただ1箇所の基地が、横浜海上保安部に併設されている。赤レンガ倉庫のすぐ側にあり、見かけた方も多いと思う。基地には4名一組で隊を作り、3隊合計12名で構成されている。

年間30件程度の機動防除隊の出動が必要な事故が発生しているが、ほとんどが油の流出対策になるらしい。12名という小さな組織で、どのように対応しているのかと疑問に思ったが、海上での防災は一義的には該当船舶の船主にあるという。

従って、油の流出が生じた際には、船主が事故対応会社を雇って対応するということになっている。事故対応会社とは初耳だったが、船の清掃会社やサルベージ会社の中に訓練を受けた人員を確保しており、緊急時に出動するという体制をとっている。

機動防除隊は、これらの活動について、助言や指導をするという立場で現場に立ち会う、いわば参謀役の仕事である。

現場に駆けつけるとまず状況判断をし、防除計画を作り、実際の作業の指導をするという三つのステップの作業になる。4人一組だが1人は空、1人は海上、2人が陸上で手分けして関係者とのコーディネートなどにあたるため、チームといっても協議して仕事を行っているわけではない。

この仕事で最も大事なのは、過去の知見や知識を基にした状況判断であり、判断の適切さが、有効な防災につながるものであり、判断力を磨くことがこの仕事の決めてであるという感想を持った。

どんな仕事でも判断力が重要であるが、日常の仕事では判断力をそれほど意識していないように思う。判断するということをもう少し意識すれば、機動防除隊のような問題意識を持って知見や知識を収集し、活動できるはずである。

言い換えれば、専門家=プロとしての意識である。サラリーマンであっても、自分の専門性・旗標を明確にする必要があるのではないだろうか。

それにしても、インタビューをした隊長の受け答えが適切であり、判断力を磨いた人の話は理路整然としていると感じた。もっともっと勉強だ。

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[11/14 NONAME]
[06/09 元沖縄通♪]
[04/28 元沖縄通♪]
[03/22 ドン・カルチョ]
[03/21 佐野]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
アクセス解析