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スポーツ・マーケティングの話の続き。スポーツを職業とする人は、古代ローマの剣闘士や、日本でも江戸時代には相撲取りが出現している。しかし、彼らは興行の収益で身を立てていたわけではなく、パトロンの庇護の下にかろうじて独立した職業となっていたのである。

これは絵画や音楽などの芸術も同じであり、文化というものはパトロンがあってはじめて成立するものであり、現在もその傾向は続いている。このような中で、スポーツがビジネスの俎上に上るようになったのは、興行として成立するようになったからである。

興行として成立する条件は、“観る楽しさ”が分かるところにあり、そのためにはルールや面白さが分かることが必要になる。

先日ゲートボールの全国大会を観戦する機会を得たが、ルールが良く分からず、駆け引きの醍醐味も全く理解できなかった。普及とはルールを理解させたうえで、観る楽しみを植えつけるということを指すのであろう。

野球やサッカーはもはや普及は必要ではなく、その先の課題への挑戦となるが、プロリーグが発足したバスケットボールなどは、“観る楽しさ”をまだまだ普及する段階なのではないだろうか。

昨日のこの欄で触れた興行の三つのタイプのうち、サーキット型というのは、最高峰の技を演じ、観客に“観る楽しさ”を堪能してもらうというところが肝かもしれない。

スポーツのマーケティングについては考えていることが沢山あり、少しずつこのブログに掲載してゆくつもりだ。

急に涼しくなった影響か、この2日間は朝寝坊をしてしまい、書く時間が遅くなってしまった。9時までにはアップすることを目標にしているので、明日からはそのペースに戻すつもりだ。
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