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最近の私の関心事の一つは、スポーツのマーケティングについてである。スポーツがビジネスの対象となりだしたのは20世紀になってからであり、第二次大戦以後アメリカで大きく発展し、マーケティングを考え出したのは20世紀の終盤の10~15年くらいからである。全く新しい分野である。

スポーツビジネスの中心は、“興行”であり、興行を元に放映権や肖像権のビジネスなど様々な“収益源”が絡み合って産業を形成しているのであろう。このミックスの仕方によってビジネスモデルの違いが生じており、配合をどうするかが知恵の出しどころというのが、スポーツビジネスについての直感的な見立てである。

興行がベースとなっており、興行について分析することがスポーツビジネスについて理解する第一歩となるのだろう。

スポーツの興行には三つの形態がある。ボクシングのような単発形式のもの、ゴルフやスキーなどの各地を巡回するサーキット型、野球やバスケットボールのようなリーグ戦型の3種類である。

各々の特長によってビジネスのあり方が違うが、ここではまずリーグ戦型を考えて見たい。このタイプでは、通常ホーム&アウェイの試合形式を採る。必然的に郷土愛に根ざしたサポーターの存在=地域密着というのがビジネス、マーケティングの基本戦略になる。

日本のプロ野球はこのリーグ戦型を代表するものであるが、90年代までは地域密着にはほど遠く、巨人というナショナルブランドが席巻しており、セリーグは巨人との対戦があることの恩恵を受けて繁栄を誇り、パリーグは何とかおこぼれに預かりたいと、90年代から交流戦の要望を出していたものである。

ところが、21世紀に入る頃から様変わりし、福岡、札幌、千葉などで地元に密着した活動が実を結び始め、この4年間はこれらのチームが入れ替わりでリーグチャンピオンになると同時に、日本チャンピオンの栄冠を手に入れている。この間セリーグは阪神と中日が交互に優勝し、ことごとくパリーグの軍門に下っているのである。

巨人が本拠地を置く東京は、江戸時代から“よそもの”の町として発展してきた。江戸時代を通じてほぼ100万の人口で推移してきたが、半分の50万人は武士であり地方に領国を持つ侍が多くを占めていた。

また、大都市江戸は消費都市であり、職人が多く住んでいたがこれも地方からの出稼ぎが多く、大店も京都や大阪に本店を持つ店が多く、番頭が支店長として江戸に駐在しており、江戸に代々住む人は少なかったと思われる。

現在でも、東京は地方出身者が多く、東京は最も地元意識が希薄な街である。経済の世界で東京一極集中が鮮明になった反動として、地方に郷土愛がより強くでてきているのではないだろうか。

これからCS(クライマックスシリーズのことで顧客満足ではない)がはじまる。地域密着度が試されるシリーズになるのではないだろうか。

折角書いたのにスムーズにアップができず、普段よりも大幅に遅れてしまった。

追伸
 道端に彼岸花が植えられていたのを昨日はじめて気がついた。よく見ると後ろに写っている花はまだ蕾で、猛暑の影響で開花が遅れたのかもしれない。

200710020944000.jpg

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