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昨日から北国では雪が降り出したようで、今日は北風が吹いて朝から曇天である。太陽が低くなるこの時期は、南に向かった窓際にデスクがあるため、陽射しが眩しく、曇天の方が仕事はしやすい。

この時期になると、プロ野球は「ストーブリーグ」に入り、スポーツ紙は連日ドラフトやFAの話題で持ちきりである。和製英語だが、ナイターと並んで中々いいネーミングであると思う。

FAの目玉は中日の福留であるが、巨人が名乗りを上げ、いち早く交渉している。どうもこのチームは、「欲しい欲しい病」が止まらないらしい。今朝のサンスポで鷲田 康というスポーツジャーナリストがコラムに「アマチュア球界の指導者の中に、巨人に選手を託すことへの不安が広がっている」という記事を寄せている。

すぐにFAで有力選手を獲得し、しっかり若手を育ててくれるのかという疑問である。もっともな指摘であり、若手が育つ環境に巨人はないように思うし、阪神も今年は広島の新井の獲得に乗り出すなど、最近その傾向が顕著である。

逆に、広島やヤクルトは人材を育てて供給する、人材育成型チームとしての性格が強くなってきている。ヤクルトは外人選手の発掘が巧みで、ラミレスやクライジンガーなどが“使える選手”ということを示している。

残念なことに、せっかく育てても外人選手の場合は、移籍金が入ってこないことがネックになっている。ヤクルトは、石井、ラミレス、クライジンガーが来期は一挙にいなくなり、若手にとっては大きなチャンスが生まれ、スター候補が誕生しそうな気がする。

しかし、育成型球団というのはあってもよいが、6球団でリーグ戦を戦っている状況では好ましくないように思う。力の拮抗がアメリカ型リーグスポーツの原点であり(ドラフト制度やサラリーキャップ制度に示されている)、実力のかけ離れたチーム同士でのリーグ戦は魅力に乏しいものになってしまう。

選手補強(人材の流出防止も含む)に力を注がないチームは、フアンが離れていくものであり、ヤクルト、広島、横浜のセリーグの下位3球団の観客動員の少なさに顕著に現れていると思う。

勝利=優勝を狙うチーム編成が、チームやリーグの隆盛をもたらすことを肝に銘じるべきではないだろうか。

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