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NHKの日曜日の朝に、「ようこそ先輩」という番組がある。著名人が母校を訪れ、一日授業を行うもので、気付きを促す手法に参考になることが多いのでよく見ている。

今週は楽天の元監督野村が登場し、母校の小学6年生を相手に授業を行った。野村の授業は、ボードを使った野球であった。守備側は選手の代わりに、「アウト」「1」「2」などと書かれたボードをフィールドに置き、打球が当たった場所に応じてプレイが進行するというものだった。

最初は、子供たちに自由にプレイさせてゲームを行い、その試合結果をもとに「反省会」を行わせ、その結果をもとにもう一度最初からゲームをするというものだった。

テレビの編集によるものも大きいと思われるが、反省による教訓が活かされ、“しまりのある”試合が2試合目には展開されたように見受けられた。小学校6年生でも、話し合いをし、失敗から教訓を生み出すことができるのである。

昨日のサッカーの韓国戦は、子供もできる失敗を教訓にするということができない、岡田ジャパンの姿をまた見せつけられた試合だった。今年になってからの日本代表の試合内容はお粗末の一言で、ドンドン試合内容が悪くなってしまっている。このままではW杯では1点も取れないと思わせるほどひどい試合内容だった。

今年になっての試合は、チームとしてのまとまりや連動性がなく、攻撃は一部の勇敢な選手による散発的なモノだけで、得点の匂いが全く感じられないのである。その要因は、チームの軸が不安定なためであると思う。

昨日の試合でも、遠藤と俊輔というこれまでの岡田ジャパンのキーマンだった2人の、できが悪かった。相手にボールを奪われ、パスもミスが多く「衰え」が隠せなかった。野球選手は30歳を過ぎて“円熟”を増すことが多いが、常に動きまわることを要求されるサッカー選手は、アラサーに達すると“衰え”につながるのだろうか。

熟し切ったところが最も旨いのだが、熟しすぎて腐って食べられなくなった牛肉のようなものだ。俊輔の旬は過ぎてしまったのだろうか。

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