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台風は自転車に乗って八丈島の方にそれてしまった。南に移動したため、北の空気が入り込んで窓を開けっ放しにすると寒く感じるほど気温が下がってしまった。今晩から札幌だが、体感的には一日早く北海道入りをしたということか。

昨日東京ドームで行われた日本ハムと楽天の試合に、44千人の観衆が詰めかけた。一昨日の同じカードの入場者は22千人であり、ちょうど2倍になる。

ダルビッシュとマー君という球界No.1とNo.2の投手が投げ合ったためなのだが、よく考えてみると凄いことだと思う。客単価を3千円と仮定すると、二人の投げ合うことによる経済的価値は6千万円を超える事になる。

これを分解すると、ダルビッシュとマー君の個人の魅力による増加分と、二人の対決という付加価値の部分に分けられると思う。相乗効果の部分が意外に大きいと思うので、半分が対決による価値、個人の魅力が1/4ずつと見る事にする。

故障さえなければ、彼等は年間30試合程度の登板があるだろうから、4億8千万円ほど自らの魅力で集めることになる。ダルビッシュの年俸は5億円と言われているが、観客動員だけでその分をクリアすることになり、直接対決が1試合でもあればおつりがくることになる。これがプロというものなのだろう。

ところで、今朝の新聞の広告に、失敗学の畑村教授の「未曽有と想定外」という講談社現代新書の新刊が掲載されている。その広告の中に「もともと社会が彼ら(原子力の専門家)に期待していたのは、今回のような事故を想定することです。想定するのが専門家の責務だったのです。」という本文からの抜粋が載せられている。

プロ≒専門家だと思っている。札幌で4泊しなければならないので、連日飲み歩くわけには懐が許さないだろうから、畑村教授の新刊を熟読しようと思っているのだが…

昨夜のニュース映像で流れた魁皇の表情は、重荷から解放されたためか、あるいはやりきったという満足感からか、これまでに見せたことのない晴れやかなものだった。これもプロの一面なのだろう。


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