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江戸時代、日本は世界一の銀の産出国だったということを何かで読んだ記憶があるのだが、今もそれは続いているようだ。昨夜も体操の内村と、フェンシングの団体で銀を発掘した。

昨夜は女子のマラソンを楽しみたかったのに、民放でしか放映がなく、CMで寸断される中継に興趣がそがれ、早々と床に就くつもりが、フェンシングの準決勝が始まり起き出してしまった。終始リードしていたのに、最終セットで3点差を追いつかれ、残り9秒で2点差をつけられた時には、万事休すだと思った。

ドラマはそこから始まり、残り2秒で1点差になり、そこから同点に追いついた時はアドレナリンが最高潮になってしまった。スポーツの持つ魅力とは勝負の機微にあり、それがいかんなく発揮された場面だったと思う。

ところで、今回のオリンピックでは、“団体”の活躍が目立つように思う。サッカーやバレーボールのようなチームスポーツではなく、個人競技の国別対抗戦である。昨夜のフェンシングもそうだが、アーチェリーも銅メダルを獲得しているし、卓球も決勝進出を決めている。

競泳のメドレーリレーも、国別対抗戦であり、“団体”の範疇に入れてもよいだろう。水泳を除くと、個人種目では早々に敗退したのに、チームとして戦うとプラスαの力が発揮されるようである。

アーチェリーで3位に入った時は、毛利元就の三本の矢を想い出してしまったが、フェンシングや卓球を見ていると、震災以降盛んに言われて、“絆”が知らぬうちに身についてしまったようにも見えるのだが…

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