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このブログに検索エンジンで来訪する人は、月平均15件程度あるのだが、今月は18日ですでに15件に到達している。このハイペースの要因は、「日本人 平均年齢」というフレーズが8件を占めるためである。

福田改造内閣の顔ぶれを見て、年齢の高さが気になり、「日本人の平均年齢」というタイトルで一文をしたためたのが、8月1日付の当欄である。Googleの検索画面では、最初のページに登場してくる。

その内容は日本の平均年齢が、戦前の26歳(このレベルが30年続いた)から2005年の43歳まで上昇してきたことを示したものである。

世界の平均年齢はどうなっているかについて記載すると、このブログへの検索がさらに増えると思われるので、紹介することにしよう。

CIAのHPに「The World Factbook」というものがある。世界各国の概要について、コメントとデータで紹介されているものである。人口についても各種のデータが掲載されているが、この中に平均年齢も取り上げられている。人口のデータの中に、エイズ患者数、死亡数なども登場しており、この問題についての関心の強さを窺わせるデータ集である。

データを見て驚いた。世界の平均年齢は、男27.4歳、女28.7歳となっているのだが、平均年齢が10歳代の国が47カ国もあることである。ほとんどがアフリカの国であり、最下位はウガンダの15.0歳である。こどもの国である。

日本においては大正9年には既に26歳に達しており、乳児死亡数などのデータの推移からすると、おそらく日本で平均年齢が10歳代だったのは江戸時代かその前であったと思われる。

アフリカで最高齢の国はチュニジアの28.8歳であり、次いでエジプトと南アフリカが24.5歳で並んでいる、アフリカで平均年齢から「まともな国」に入るのはこの3カ国だけであり、その他の国は“大人不足”で統治機能が十分に発揮できないでいるのだろう。青年宿の制度があると面白いかもしれない。

平均年齢のトップはモナコの45歳であり、日本は43.8歳で第2位になる。国の規模を勘案すると日本が1位と考えてもよいだろう。日本に次ぐ2位がドイツの43.4歳、3位がイタリアの42.9歳となっている。

敗戦国が上位3カ国になっているのは何か意味があるのだろうか。平均年齢が40歳代の国は20カ国あり、日本と香港を除くと全てヨーロッパの国である。

主要な国の平均年齢を見ると、イギリスは39.9歳でかろうじてまだ若さを保っている。アメリカは36.7歳、韓国は36.4歳、中国は33.6歳と30歳代半ばの働き盛りである。新興経済大国で成長が著しいロシアは38歳、ブラジル29歳、インド25歳である。

世界を俯瞰してみると、西ヨーロッパは40歳代、東ヨーロッパは30歳代半ば、アフリカは10代、中東から東南アジアは20代半ば、東アジアは30代、中南米が20代後半になると思う。

国の平均年齢は、経済力や文化、社会システムなどの国の成熟度と極めて相関が高いと思われる。ライフサイクルカーブにぴったりあてはまりそうなのだが、こうなると気になるのが衰退期は何歳くらいから始まるかである。
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