社長のブログです
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年明け早々から、首相は記者会見で「小沢切り」を明言し、一方の小沢は最近重用している動画サイトで反論するというのが大きなニュースとして報道されている。元旦には120人もの子分が挨拶に訪れるなど、小沢の親分の「闇将軍」の時代のような光景である。
そんな中で、小さな囲み記事として取り上げられているのが、“この間”についての記事である。先月の動画サイトの中で、小沢が「この間、胡錦濤主席と会った」と発言したことについて、“この間”とは2008年のことであると説明したというものだ。 この間とは何時のことかということが話題になり、昨年11月にAPECで来日した胡主席と非公式に会談したのかという憶測を呼んだものについて、説明したようである。 気軽に“この間”という曖昧な言葉を使ったのが、波紋を呼んだものだが、私も似たような経験をしたことがある。7~8年前に次男坊の通っていた高校で、職業について親が語るという催しが行われたことがある。 何人かの親が自分の仕事について高校生を相手に話をするもので、私も語り部の一人として参加することになった。この世代を相手に話をするのは初めての経験だったが、話をするのには実は最も厄介な世代であることを覚悟して臨んだものだった。 例えば、グループインタビューをする場合、司会者は発言しやすいような雰囲気を作り上げて、活発な議論を促すのだが、この世代は中々雰囲気が作れず、お通夜のような座談会になってしまうことが良く見られた。小さな子供は大人に頼ることがあるし大学生くらいになると大人の仲間入りをし始める。しかし、この世代は自立心が目覚め最も大人との距離が遠い世代であるためだと思う。 講演をする時のコツの一つは“掴み”にあり、聴衆の興味をうまく捕まえられれば、テンポよく話ができるのだが、高校生相手の“掴み”が距離が遠いだけに難しかったことを覚えている。 そんな中で、色々な事例をしているうちに、10年ほど前の事について“最近”と表現したことについて、高校生はきょとんとした表情を浮かべている事に気が付いた。 彼らにとって3年前は中学生であり、それは“昔”の事であって、決して“最近”ではないのである。どうも年齢によって“最近”の定義が違うような気がする。私のようなアラカン世代になると10年前のことも平気で“最近”という言葉を使っているようで、精神年齢を測定する指標に使えるような言葉である。 “この間”という言葉は“最近”よりも大分短い時間的な隔たりを指すと思うが、60を過ぎると2年前の事でも“この間”という言葉を使ってしまうため、誤解を生んでしまったのだろう。時間感覚の世代間ギャップだ。 今日の芸術生活カレンダーの標語は、「明確なイメージが実現への第一歩」となっている。 PR |
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