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昨日今日と暖かい朝が続いている。朝に暖房が不要で助かるのだが、暖かさに慣れてしまうとこれで明日あたりから寒気が来ると、いっそうこたえてしまう。何事も程々がよいのだが、自然相手にはどうしようもない。

ガソリン価格がとうとう1リットル100円を切る地域も出てきた。石油情報センターが毎週取りまとめているガソリン価格は、8月の180円台をピークに値下がりを続け、110円台までの下落である。高知県ではとうとう100円を切ったそうである。

石油価格の目安となる、先物取引市場の価格は1バレル140円台から、現在42ドルと4ヶ月で1/3以下にまで急落していることがその理由だ。

投機マネーが、原油価格高騰の犯人だったことがはっきりした。リーマンショック以降の金融危機で、投機マネーも退散せざるを得なくなったのだろう。鉄鉱石や穀物価格も半値になっており、産油国や、資源で潤っていたブラジルやオーストラリアなどのダメージは大きい。

先物取引とは、将来の価格変動のリスクに備えるための仕組みであるが、投機マネーの参入によりむしろリスクを大きくさせるための仕組みにとってかわったのだから、皮肉な話だ。投機マネーの参入を阻止する手立てを考えなければならない。

原油価格の下落を喜んでばかりはいられない。石油代替エネルギーの開発が、一気に萎んでしまうからだ。カナダのオイルサンドの開発がストップしたそうだ。1バレル140ドルなら見合うが、40ドルになってしまうととても勝ち目がないためである。

中国やインドの人口大国の経済発展は、今回の世界経済の停滞の影響で一頓挫するだろうが、趨勢としては今後も旺盛なエネルギー需要があり、また原油価格は上昇に転じると思う。

価格が上がったとしても乱高下せず、安定するのが代替エネルギーの開発を促すためにも必要だと思う。何事にも程々がよい。
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