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昨日は、午後から病院に検査結果と、入院・手術の手続きに出かけた。前回担当医から、1時から2時までの間に来るようにとの指定であった。看護婦からは、「遅れても平気ですよ」と言われ、妙なことを言うと思ったが、行ってみてその理由はよくわかった。

1時ちょっと前に病院について待ち会いに行くと、モニターの担当医の進行状況の欄には、「10時台予約」の文字が浮かんでいた。他の5人の進行状況も似たようなものであり、進捗している医師でも11時台の予約患者への対応であった。

モニターには診療中の患者と、順番待ちの3人の表示がされるのだが、2時になっても11時台予約の文字であり、私の番号は登場せずの状況に変わりはなかった。

思い余って受付に尋ねてみると、「今表示されている方で11時台は終わり、12時台は一人しかいないので5番目です」という返事であった。結局診察室に入ったのは、2時56分であった。前回看護婦が遅れても大丈夫という理由がよく理解できた。

病院というのは“待つ”場所である。受付で待ち、診察で待ち、検査で待ち、薬で待ち(最近は院外が多いが)、会計で待つということになる。病院側も患者の“待つ”事の苦痛をやわらげるために色々工夫をし、モニターで診察の進行状況を知らせているのもその一つであろう。

しかし、最大の問題は、医師の予約の乱発にあると思う。10年ほど前に、和歌山の病院でCS調査をした時も同じ状況であった。報告会の席上で医師に、「患者さんはどれくらいなら苦痛を感じずに待ってくれると思いますか?」と尋ねると、「30分くらいでしょうね」という回答であった。1時間以上待たせていることを反省しての言葉だった。

そこで、「レストランで予約した時間に行って待たされて我慢できるのはどれくらいですか」と切り返したところ、その医師は「5分が限界です」とのことであった。病院なら許されるというのが予約の乱発につながり、予約をしたのに2時間待ちにつながっているのである。当時と状況は変わっていないということだ。

結局手続きを終えて病院を出たのが4時であり、3時間病院に滞在したことになる。診察費は600円で、1時間当たり200円で済んだのだが…

5泊6日の入院では、飲酒厳禁とのことである。待つことも含めて、病院とは“修練の場”ということか。


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