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テンションを上げ過ぎたようで、ジャパンカップはかすりもしない見事な空振りだった(私の選んだ3頭とも着外に沈んでしまった)。しかし、やっぱり相性の良いレースの日ということもあり、それ以外のレースではコツコツ的中し、手術費用は無理だが、パジャマを新調するだけの資金調達はできた。

今朝のトップニュースは、ダブル選挙の大阪維新の会の勝利だ。既成政党が協力して臨んだ選挙であり(共産党も協力したというのはこれまで見たことがない)、この候補者たちが一蹴されたのだからインパクトは大きい。

東京に居てもどかしいのは、“空気”が全く伝わってこないことだ。今回の選挙は、閉そく感を打破するために、変革を求める大阪府民や市民が行動を起こしたことである。

既存の枠組みを変えなければどうしようもないという意識にあると思う。しかし、この閉そく感と改革を求める声は大阪だけでなく、日本中に蔓延しているのだが、この空気をメディアは伝えていないと思う。

今朝のNHKのニュースでは、「場所・聴衆の違いで話の内容を変える橋下氏の演説の巧みさが勝因だ」というトンチンカンなコメントまで流している始末だ。既成政党と同様に、大メディアまでもが空気を読めない存在になってしまっていると思う。

TPP反対論の中で、先方を切る山田前農水相は「社会制度そのものが変わってしまうから反対だ」と主張している。この20年間の閉そく感は社会の仕組みが時代(環境と言うべきかもしれない)にそぐわないためで、仕組みを変えない限りそこから抜け出すことはできないと思う。明治維新が起こったのも同じ文脈だろう。

社会の仕組みを変えるには、その恩恵を受けている既存勢力では十分にナタをふるえないと思う。イタリアでは、政治家が全員内閣から追い出されたが、日本では各地の“維新の会”が旗揚げをすることから起こるのではないか。

東京は既得権益の塊のような地域であり、幕末と同じように西から運動が拡がってくると思うのだが。一昔前には、「流行は西から時計回りに拡がる」ということが定説(?)になっていたが、最近ではそんな話はとんと聞かなくなってしまった。今回は時計回り神話が復活するのだろうか。
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