社長のブログです
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 廃止に追い込まれたコムスンの事業を引き受けようとする企業が続々名乗りを上げている。大手のニチイ学館が有力視されているようだが、ニチイ学館も東京都からコムスンと並んで介護保険の不正請求で指導を受けていた企業であり、企業体質的にどうかと思われる。 元々ニチイ学館は病院のサービス部門の専門業者であり、受付事務や売店の運営などを手がけているところである。病院のCS調査でまわった中で、いくつかはニチイ学館に業務委託をしていたところがある。押しなべて利用者の評判はよくなく、上質のサービスを提供しようという姿勢にかけているという印象を持っている。 介護の分野は介護保険制度という制約があるために、営利目的の企業が運営するには無理があるのではないかと思う。むしろ、NPOに任せた方がよいサービスが提供できるのではないだろうか。 集団の定義として社会科の授業で、ゲゼルシャフトとゲマインシャフトという言葉をきいたことがある。ゲマインシャフトとは家族や地域社会などの血縁や地縁による結びつき集団で、ゲゼルシャフトは会社など特定の利害のもとに集まる集団である。 NPOはゲマインシャフトの範疇に入る組織だが、私はその根底には参加者の社会に貢献したいという「心意気」と言うものがあると思っている。NPOとはいわば「心意気集団」と置き換えても良いのではないだろうか。 社会福祉をはじめとする公共サービスは、利益追求一点張りの営利組織には向かない分野である。そのために、社会福祉法人の制度があるのだが、資産の条件などハードルが高く、高邁な精神だけでは成り立つことはできなくなっている。 NPOが介護の分野に参入するとしても、施設整備は大きなハードルとなるので、ハード面は公的機関の整備にまかせ、運営をNPO委託するという形式が理想ではないかと思う。規模が小さいと事務処理の負担も大きいと思われるので、事務処理のサポート体制を事務専門のNPOに委託する仕組みが構築できればなお良いのではないか。 ゲマインシャフトとゲゼルシャフトをテニエスが唱えたのは19世紀の終わりごろである。それから1世紀以上経過し、社会の成熟化が進んで人口減少社会を迎えた現在では、地縁集団でもなく利害集団でもない第三の「心意気集団」が中心になってもおかしくはないと思うのだが。 PR |
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