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昨日発表された文化庁の国語世論調査で、「寒っ」「すごっ」などの形容詞の語幹に「っ」を使った言葉が取り上げられ、その結果はニュースになっている。

このような言葉が違和感があるかどうかという観点で取り上げられたこと自体に、私には違和感がある。大阪の枚方生まれの私にとって、子どものころから日常的に使っていた言い回しで、強調したい時に使う大阪弁では当たり前の言葉だったからだ。

文化庁の解説では、江戸時代からあった言い回しであり、若者言葉として最近出てきたものではなく、言葉の乱れではないということらしい。

ところで、文化庁のHPを見ると、役所言葉についての調査についても掲載されている。昭和27年に「公用分作成の要領」により、使うことを禁じた言葉が12取り上げられ、日常的に見かけるかどうかについて調査している。
http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/h22_yoronchosa.pdf 13P

これによると、禁じられたはずの言葉なのに「拒否する」の82%をはじめ、「救援する」の62%などほとんどの項目が50%近くあり、生き残っているのである。一方「懇請」10%、「牙保」にいたっては2%である。

「牙保」は“がほ”と読むそうである。パソコンの変換でもがほと入力しても、平仮名と片仮名でしか現れない文字であり、完全に世の中から消えてしまった言葉である。周旋・あっせんを意味する言葉だそうである。

2%の人が知っていたのには驚かされるのだが、そのうち本当に見聞きした人がどれだけあったのかは疑問だ。5%を切るような認知率の場合、錯覚やでたらめの回答が多く混じるためである。この言葉は死語と認定してもよいだろう。

拒否が80%を超えているのに、懇請が10%しかないのは、お役所には拒否はあっても懇請するということがないからだろうか。
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