正心誠意？

先月の電力使用量は、前年比17％減だった。節電に励んだ結果ではなく、出張で不在の期間が去年よりも5日間（＝16％）多かっただけだ。電気代は節約できても、出張先での出費が大きく、差し引きすると大幅なマイナスになる。何をやっているんだか…

ＮＨＫのニュースを見ていると、よく「先ほどの○○のニュースで、□□と表記すべきところを誤って、△△と表記してしまいました。お詫びして訂正します。」というアナウンスをされることがある。視聴者からの指摘などでわかるのだろうが、これまで私自身が気付いたことは一度もなかった。このブログはもちろん、レポートでも誤字脱字が多いのは、漢字に鈍感なためだ。

その私が昨日は珍しく、総理大臣の所信表明演説のニュースを見て、ウン（？）と思わず見入ってしまった言葉があった。「正心誠意」という文字である。

確認のために、「せいしんせいい」とパソコンで入力すると、「誠心誠意」という文字が出てくるではないか。鈍感な私が間違いを見つけられたことがうれしくなり、思わずＮＨＫに電話をしようかと思ったほどだ。

しかしニュースを聞いていると、「正心誠意」という言葉は勝海舟の造語であり、政治家に対する戒めの言葉として用いられる言葉だと解説されていた。あわてて電話をしていたら、自分の無知をさらすだけだった。

しばらくすると、他人のミスを見つけることに小躍りしてしまうわが姿に気づき、気分が暗くなってしまった。ミス捜しは自分の文章だけにしよう。