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イチローのシーズン200本安打の連続記録がついに途絶えた。8月に1試合5安打を記録した時には、終盤のスパートで最終戦最終打席で199本でバッターボックスに入る姿を想像したのだが、9月に入っても4打数1安打の試合が多く、16本届かずに終戦となった。

シーズン200安打のためには、1試合平均1.3本のヒットが必要になる。1本では間に合わない。いつものシーズンでは、1試合3安打以上の試合が多くあるのだが、今シーズンはその固め打ちが少なく、貯金ができないため(誰かのようだが)に200本に届かなかった。

その最大の要因は、内野安打の減少である。去年の60本に対して、今年は37本で23本も少なくなっている。昨年並みの内野安打を稼げていれば、今シーズンのヒットは207本になっており、ギリギリクリアできた勘定だ。

38歳という年齢による脚力の衰えから来るものだと思っていた。事実、これまでなら内野安打になる打球が、アウトになるシーンを何度も目にした。しかし、終わってみると盗塁数は40個で、例年並みの数字を残しており、脚力の衰えが原因ではなかったようである。

今朝の日経によると、アスレチックスのガレーゴ・コーチはもともと前で守っていた二塁手と遊撃手をさらに二歩前で守らせたとしている。これまでなら内野安打になる打球がアウトになる理由がわかった気がする。

しかし、前で守ることができるということは、打球の“緩さ”があると思う。子どもころ空き地での三角ベースが遊びの定番の一つだった。同学年だけで遊ぶ今の子供たちと違って、当時の子どもたちは高学年に低学年も混じって遊んでいた。低学年の子供が打席に立つと、高学年のお兄さんたちは前進して守備をし、プレッシャーをかけたものだが、今シーズンのイチローは同じ洗礼を受けたのだろう。

イチローもなめられたものである。来シーズンイチローがリベンジするためには、内野手を二歩下がらせることが必要なのだろう。オフにイチローはどのような対策を講じるのか楽しみにしたい。
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