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今年の6月に、サッカーJリーグ1部の我那覇選手が、ドーピング違反として6試合の出場辞退と、チームに1千万円の罰金が科せられた。

風邪をひいた我那覇の治療として、点滴を行ったことがその理由である。ドーピングの痕跡を隠す手法として、静脈に点滴を行うことがあり、今年の1月からFIFAによりその使用を制限されたわけである。

チームドクターもあわせて処分を受けたのだが、こちらも処分を決定したJリーグに対して抗議活動を行っている。正常な医療活動の範囲であり、FIFAも認めているというのが抗議の趣旨である。

我那覇選手は、スポーツ仲裁機関に不服を申し立て、Jリーグ側もこれを受けて立つということが表明された。

これに関して3つの問題がある。1つは、チームは関与しないことだ。チームにも1000万円の罰金という処分を受けたのだが、「終わった問題として前を向こう」と語ったことである。個人には違反者の烙印を押されたことへの名誉回復という意識が強いのに、チームにはなあなあで済まそうという感じが見て取れる。

川崎はACLでの連戦が続く中で、Jリーグの試合で大幅な選手の入れ替えを行ったことで、Jリーグの専務理事から激しく叱責されたこともあり、このような態度になったのかもしれない。

2つ目は、チームドクターの申し立ては受け入れず、今回は受け入れるということをJリーグ側がとったことだ。仲裁の申し立ては被害者救済の意味合いがあるはずで、不服を訴えられた方が選別するというのはおかしな話である。

3つ目は、Jリーグの鬼武チェアマンが「ドーピングの国際基準、最高水準にあるCASへの申し立てなら受け入れるが、JSAAなら受け入れない」としていることである。CASはスイスにあるスポーツ仲裁裁判所であり、JSAAは日本スポーツ仲裁機関である。

我那覇選手の側では「CASでの仲裁なら翻訳費用や渡航費などで1000万円近い費用が発生する」という理由でJSAAでの仲裁を求めているが、これには応じないようだ。

個人で不服を申してるにはいくらプロスポーツ選手で高給取りだといっても、ハードルが高すぎるのではないだろうか。JSAAも面目を潰され面白くないだろう。Jリーグの権力者然とした態度はどうかと思う。

専務理事が選手出場問題で、川崎を非難したことが原因か、浦和は同じメンバーで戦い続け、ACLは何とか勝ち抜いたものの、Jリーグではとうとう終盤に一つも勝てず優勝をさらわれてしまったし、今日から始まるクラブW杯でもベストのパフォーマンスを出せるか疑問だ。
この専務理事は、前浦和の社長だというのも皮肉な話だ。

権力のある側は、権力があることについての影響力を十分意識して、行動、発言するべきではないだろうか。


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