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今日は書きたいことが3つある。1つは内閣改造だが、現在の政治の停滞、いや後退を考えると、解散総選挙の方が優先されるべきで、小手先の内閣改造だけでは支持率の低下に拍車をかけるだけだと思う。

2つ目は、住民台帳人口が公表されたことである。自然減がいよいよ本格的に表れだしたこと、75歳以上の後期高齢者人口が1割を突破し、まもなく15歳以下の子どもの人口を追い越しそうなこと、1年間の増加率で東京が最も多いこと(増加数でなく率でも東京が一番になった)など、政治の力で解決すべき課題が山積している。

3つ目は、北京五輪の野球のタイブレーク制度の導入が決まったことである。これに対して、大会直前のルール変更は問題だとして、日本が猛反発していた。

ルールの変更は、時としてその競技の性格・本質をがらりと変えることがある。最近のルール改正では体操が減点法から加点法に変わり、オールラウンダーからスペシャリストへと選手に期待されるものが大きく転換している。

レスリングも3セット制度で、従来のフォールを目指すスタイルから、セットを獲得するということに主眼を置いた別の競技になった感がある。

日本のスポーツ界はこのルール改正に度々泣かされてきた。90年代に世界を席巻したスキーのジャンプや複合競技はその代表的なもので、スキー板の基準の変更や、複合のジャンプの換算方法が変わったことによって、2000年代以降日本の凋落は著しい。

野球のタイブレーク制度は、競技の本質を変えるほどのものではなく、日本にとって有利不利を論じるようなものではないと思う。そもそもタイブレークは中々点が入らないソフトボールでスタートしたものであり、点が沢山入る野球にはそぐわないものだと思う。

野球はロンドンでは正式種目から外れているが、その理由は試合時間の長さ(長いだけでなく不確定)が際立っており、五輪を支えているTVに不評であることが大きい。

五輪仕様の代表はトライアスロンである。本来トライアスロンは3キロの水泳、200キロの自転車、42キロのフルマラソンで6時間を超える競技のため、五輪やW杯は1.5キロの水泳、40キロの自転車、10キロのランと2時間程度で収まるものに変えられてしまっている。当然選手の資質が違っており、別の競技と考えたほうがいい。

それに野球の場合は、人数の多さ(1チーム24人の選手というのは桁外れに多く、同じように人数の多いラグビーは7人制での五輪参加を考えているほどだ)や、施設の普及の点から外されたのである。

そのうちテレビを意識して、9回という回数の規定ではなく、時間を限った制度になるかもしれない。試合時間を1時間とし(選手交代や攻守交替の時間はカウントしない)、決着が付かない場合は、サッカーのPK戦のようなタイブレークが行われるようになったら、なんだかアメリカンフットボールに似たスポーツになってしまうのだが。

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