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昨日大関の不甲斐なさについて話題にしたのだが、横綱に挑戦した両大関は意外な健闘で、勝負はもつれた。意地を少しは見せたのだが、力の差は大きく感じられた。今日はもう一度両大関が相手を変えてもう一分張りできるのかが見ものだ。

昨日のニュースを見ていて、NHKの新しい会長のインタビューに少し疑問を感じた。福地会長はアサヒビールの経営で実績があり、語り口にも誠実さが窺えて好感がもてるのだが、一つ気になることがあった。

ミッションやコンプライアンスなどという横文字が、短いスピーチの中で連発していたことである。企業の中で社員に対する話ではなく、広く国民(受信料を払っているお客様)への就任の言葉で、横文字を連ねるのはどうかと思う。

横文字を使いすぎて国民の不信感を招いたのは、安倍前首相である。戦後レジームからの脱却や、イノベーション25など何が言いたいのか国民に伝わらず、参議院選挙の大敗につながったと思う。

横文字を使いたがるのは、官僚や学者に多いように思う。小泉政権で重用された竹中平蔵さんなんかはその典型だ。横文字を使いたがるのは、日本語にピッタリ来る言葉がないということからなのだろうが、そもそもあてはまる言葉がないということは、日本人にはその概念がないということでもある。

丁寧に説明するためにも、日本語できちんと話をすることが必要なのではないだろうか。

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大相撲の初場所も今日で13日目、終盤に入り優勝争いは完全に横綱2人に絞られた形だ。朝青龍の謹慎明けで注目され、先場所とは観客動員で雲泥の差である。

その中での異変は、懸賞の獲得本数である。これまで朝青龍が独り占めしてきた懸賞金だが、今場所は11日目終了時点で白鵬の176本に対して朝青龍は96本と大きく差をつけられている。懸賞がどれだけかかるかは人気のバロメーターであり、朝青龍も少しは懲りたかもしれない(そんなはずはないか…)。

今場所今一盛り上がりにかけるのは、横綱を追撃すべき大関人に元気がないからで、今日も朝青龍には琴光喜が挑戦するのだが、27連敗中であり期待はもてそうもない。

白鵬には魁皇が対戦するのだが、いつ引退するのかが注目されている大関であり、これも勝負にはならないのだろう。大関が横綱に勝ったのは何時なんだろうか。栃東は何度か朝青龍を破った記憶があるのだが、そのほかの大関は横綱にはほとんど相手にされていないのではないだろうか。

安馬や稀勢の里の方が、横綱を倒す可能性は高いような気がする。大関が強いと場所は盛り上がると思う。どうも現在の大関は、負け越しても1場所は地位が低下しない特権を持つ中2階といかいえないような気がする。

私は相撲では魁皇のフアンである。相撲人形のモデルのような体型で、あの丸いお腹に横綱を絞めたらということを楽しみに応援していたのだが、到底その夢は実現しそうにもない、何とか最後の意地を見せて欲しいものだ。
ガソリンの暫定税率の継続が国会の攻防の論点の一つになっている。継続に反対する民主党の中にも継続を主張する議員もおり、昨日の継続を支持する決起集会にも何人かの出席者が出てきている。

場合によっては衆参のねじれ解消にもつながりかねない行動である。与党にとっては、相手の混乱に乗じて切り崩す千載一遇のチャンスと見ているのではないだろうか。

そもそも“暫定”と名付けられたものが30年も続くこと自体がおかしな事である。さらに法案延長で10年も継続するというのは、もはや暫定という名に値しないのではないだろうか。

小泉前首相は「郵政改革に賛成か・反対か」をテーマに選挙に持ち込んでいる。今回も暫定税率の維持か・廃止かをかけて国民に信を問うのが筋ではないだろうか。

個人的には、道路特定財源とその暫定税率は「高度経済成長時代」のための産物だと考えており、成熟化社会では廃止すべき制度ではないかと思っている。パラダイムが完全に異なる時代になっているのに、前のパラダイムをあてはめてうまく行かなかったのは、バブル崩壊以降の「失われた10年」で散々痛い目に遭っている。

民主党の造反に回った議員の発言に「大衆迎合的施策の反対する」という発言があった。国民を馬鹿にした発言ではないだろうか。選挙で「大衆迎合的」というフレーズを使って当選できるのだろうか。

国土交通省は道路整備に今後10年間で59兆円が必要だとしている。高齢化時代で一番必要な福祉政策は切り捨てられているのに、年間5兆6千億円しかない現行の道路特定財源を上回る要求するというのは無神経極まりないのではないか。書いていてだんだん腹が立ってきた。

昨夜のプロフェッショナルは、正月2日の「イチロー・スペシャル」に続いて、再びイチローが主役だった。2日の放映は、普段の番組の作り方と同様に、映像でプロフェッショナルぶりを紹介し、その合間にインタビューが混じるというものであったが、昨夜はほとんど司会の2人とのトークショーであった。

イチローの普段の生活など、素顔が垣間見える「面白いネタ」が集まりすぎて1時間の特番では集約しきれず、トークの部分だけを抜き出して別バージョンに仕立て上げたのが、昨晩放映されたものだと思う。

イチローの「熱い」語りぶりが強く印象に残ったが、アルコールが入っているのではと思うほど声が大きく、グラウンドで見せるプロとしてのクールさとの違いが面白かった。

使用しているバットについての質問が出た時に、15年前に握った瞬間にこれだと感じたというのがイチローの答えだった。普通のバッターなら、握りの太さ、長さ、重さ、バランスなどを自分のスイングの特性を考えながら、試行錯誤して決めてゆくのだが、イチローは感覚だけ重視してそのバットにこだわり続けている。

感覚が変わることを恐れて、他人のバットには一切手を触れないというほどのこだわりだ。こだわりの強さがイチローの特徴でもあり、試合前の行動や、打席に入る際の準備(ルーティン)にもその特徴が表れている。

冷静に考えてみると、イチローは世界のトップクラスとして活躍する数少ない日本人の代表ではないだろうか。ヤンキースの松井よりも一流度ということで見ると1ランクも2ランクも上である。

他の分野に目を転じても、小沢征爾くらいしか思いつかない。政治家や経営者、学者、コンサルタントにもイチローに相当するような世界標準での一流はいるのだろうか。

番組の中で、イチローが語っていることは、凡人や二流の選手が語っても、何かしら反論が出てくるものである。しかし、イチローが語ることは、すべて「お説ごもっとも」として聞き入るしかない。何を語っても語録のようになるのは、超一流としてのイチローの権利のようなものだ。

一流の条件を考え、一流度を測定するというのが面白いかもしれないとふと思った。政治家や経営者が一流度ということを真面目に考えれば、世の中はもっとまともになり、株の暴落も回避できるかもしれない。“一流度”を今年のテーマの一つに付け加えよう。

2007年のシーズンに何かを掴んだようで、これまでと違うイチローが今シーズンは期待できそうだ。

昨日開催されたプロ野球の実行委員会で、試合時間の短縮のために、攻守の交代や、投手の交代に制限時間を設け、残り時間をカウントダウン表示形式で表示するという案が採択されている。

これまでも攻守の交代は2分15秒、投手交代は2分45秒以内という申し合わせがあったが、これが守られていないことによる新たなルール作りである。

地上波テレビの中継が減っている事についての対策であろうと思う。球場で観戦しているものにとっては、白熱した試合であれば、時間はそれほど気にならないのではないだろうか。

NHKのスポーツニュースで報じられていたのは、この件だけである。しかし、日経のスポーツ面では実行委員会で取り上げた別の件がニュースとして掲載されている。

プロ野球が昨年から両リーグで歩調を合わせて実施されるようになったCS(クライマックス・シリーズ)について、昨年はパリーグがシーズン1位になったチームに1勝のアドバンテージをあたえるというこれまでパリーグのプレーオフで実施してきたルールを主張した。

これに対し、阪神、中日などが同意したのに、巨人だけが強行に反対して、アドバンテージがなくなったという経緯がある。そのせいか、久し振りにシーズン優勝をしながら、CSで3連敗して日本シリーズへの出場権を絶たれ、優勝景気に浸ることはできなかった。

ところが、昨日の実行委員会では巨人が、シーズン1位のチームにアドバンテージを与えるという提案をしたそうだ。しかも試合数をこれまでの5試合から6試合に増やすという。これは、2位チームは勝ち抜くために4勝しなければならず、かなりハードルが高くなる。

同じリーグの主力選手の無節操な引き抜きといい、昨年は猛反対した規定を一変して提案する態度といい、身勝手でありまともな神経とは言い難い。このような体質は親会社の新聞社の体質そのものではないだろうか。

サッカーでヴぇルディはJリーグ発足当時はカズやラモスなど代表クラスが目白押しで、実力・人気ともナンバー1の現在の浦和のような存在だった。それが人気は凋落し、J2に2年間も降格するなど、かつての人気チームの面影はない。

ドラフトでの新人選手からの不人気ぶりからすると、巨人もヴェルディのようになるかもしれないと思うのだが…


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