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サブプライムローンが金融危機の引き金になったが、今度はその影響を受けた「モノライン」の経営不安がクローズアップされ、再度の金利引下げにより持ち直したアメリカの株価は下落基調が続いている。

モノラインとは、金融商品に対する保険商品であり、金融商品のリスクを補填するという性格の商品である。それが、今回のサブプライムの焦げ付きにより、保険の限度を超えるリスクを負う可能性が出てきたことによって、新たな問題が噴出したのである。

モノラインの問題は、見方によればサブプライムローンよりも厄介な問題かもしれない。

保険は安心の担保のようなものである。それが、経営危機に陥ることによって、支払能力に疑問を持たれることは、社会全体に不安が広がるということになる。
12社ならともかく、業界全体が不安視されていることが大きな問題だと思う。


サブプライムローンはリスクの大きい人向けの融資の分散を狙ったものであり、モノラインは金融商品のリスク・ヘッジを意図した金融商品である。

いずれも「リスクを分散する」ために考えられたものだが、結果的には「リスクを拡大」する方向になっているのは何とも皮肉的だ。分散させることが、最初は小さな穴だったものが、ドミノ現象で大きな穴につながったのだろうか。

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仁徳天皇が小高い山に上り、夕方にあるにもかかわらず、「民の竈」から煙が立ち昇らないのを見て減税を思い立ち、3年後に煙が上がるようになったのを見て安堵したというのは有名な聖帝伝説である。

「古事記謎と真相」(中江克己著 学研文庫)によると、律令体制のおりには「複」という制度があり、租庸調や雑徭などの税を免除されることがあったそうである。7世紀後半から8世紀前半にかけて13回もあり、そのうち3回は3年の「複」であったと記されている。1000年以上前に、減税政策が頻繁に採られていたのは驚きだ。

江戸時代には、「享保」「天保」「寛政」の3大改革というものが実施された。いずれも幕府の財政建て直しが主眼であり、デフレ政策に近く、民の経済発展には貢献せず、むしろマイナスであったようである。

「複」の制度は消費者保護の立場であり、「3大改革」は行政側の利益を優先したものである。福田内閣では、消費者重視を標榜し、消費者行政の一元化を図るための有識者懇談会を立ち上げるそうである。

道路特定財源の「暫定税率」をどうしても死守したいという。理由は「財政、特に地方財政に大きな穴があくこと」としている。行政側の都合でしかない。「ガソリンの価格が高くなることによって、むやみと車が走り回ることがなくなり、環境対策にもなる」と付け加えている。しかし、それで道路を作り続ければ同じことである。

消費者行政の一元化というのは、何を意図しているのだろうか。また、役人の縄張りを増やすだけではないのだろうか?有識者懇談会の顔ぶれ(これで大体分かる)や議論に注目してゆきたい。
今日は最高気温が10度を超えるとの予報が出ている。18日ぶりだそうで、3月上旬の気温になるとの事である。サッカーのキリンカップに、オシムが母国のボスニア・ヘルツェゴビナとの試合を観戦に訪れる予定で、病に倒れた後だけに少しでも暖かいのは何よりだ。

ハンドボールの日韓によるアジア代表決定戦で盛り上がっている。女子は昨晩行われたが、過去の両国の対戦で40勝している韓国に対して、4勝しかしていない日本は完敗であった(そのうちの1勝は昨年の「中東の笛」による1点差の勝利である)。

それでも会場は満員になり、今日の男子の試合の当日券を求めて、徹夜で並ぶ人が多数出ている。地味なスポーツであり、日本選手権の決勝をかろうじて教育テレビで放映される程度の扱いだったのが、今回はメディアが連日のように報道し一躍注目されるようになった。

昨年のサッカーくじが、システムトラブルがニュースとして報道されたとたんに、大ブレークしたのと同じ現象であり、ニュースとして扱われることのインパクトの大きさが良く分かる。日韓での決着というのも、国民感情的に何かを呼び起こしているのだろう。これでホームの利で勝利でもすれば、ブームに火がつくかもしれない。

今晩は同じ時間にサッカーとハンドボールがあり、どちらを見るかは悩ましいことだ。オシムの元気な姿も見たいし…

国会は“暫定”をさらに延長して40年続ける法案が、3月にまとまらないことを恐れて、暫定のつなぎ法案を提出したことでひと悶着を起こしている。暫定を引き伸ばすということは、問題先送りに他ならないと思う。

これを選挙による信任を得ていない政権が、たまたま「郵政選挙」で獲得した支持で、何でもごり押しにするというのはおかしい。ねじれ現象が起きたのは、郵政選挙の揺り戻しであり、これを解消するには、「郵政民営化、賛成か反対か」の時のように、今回も「道路特定財源、維持か廃止か」を争点に選挙を行うべきで、これにより新しい政治スタイルが定着すると思う。

ハンドボールやサッカーに目をそらしている時ではないのかもしれない。
今年の流行語大賞にノミネートされる言葉が早くも誕生したようだ。

先日のコナカに次いで、今度はマクドナルドの店長が訴えていた裁判で、店長は名目で実態は一般の従業員とほとんど変わらず、残業代は支払うべきとの判決が出た。「名ばかり管理職」というのがノミネートされる言葉だ。

マニュアルをもとにチェーン展開を行っている企業は、ほとんどこれに該当するかもしれない。権限は与えられず、責任だけは被せられるのである。このような仕組みでないと、100円バーガーは食べられないのだろうが、実態を伴っていないのだから残業代の支払いは当然だ。

商店街の活気のなくなる一つの要因は、チェーン店の増加にあると思う。店長に権限がほとんどないため、地元の商店との交流に乏しく、一体となった活動に参加しにくい構造になっている。地域の祭りの協賛も当然できなくなる。

公共事業でもこのようなことがある。例えば、公立保育園の園長は自治体の係長クラスと決められている。そのため、決裁権限は2万円以下と決められており、研修に職員を派遣するのにも、本庁に許可を申請しなければならないという。

権限のない園長がどれだけ、保護者の要望を受け入れられるのだろうか。「名ばかり園長」である。

「名ばかり○○」というのは身の回りには一杯ありそうだ。しばらく流行りそうな気がする。
昨日は、マラソンと相撲でスポーツの醍醐味を堪能することができた。ライブならではの面白さであり、録画されたものでは到底味わえないものである。

マラソンでは予想通り福士が飛び出し、1Kmを過ぎた頃から一人旅が始まった。マラソンの場合、集団で遅いペースに走り続けるとかえってペースが狂うことがあるという。そのために、自分のリズムで走ることを優先させた結果が、独走ということになったのだろう。

私が想定していたタイムよりも若干遅いペースで進んでいたにもかかわらず、30Kmを過ぎてから一挙にペースダウンし、あっという間に後続に抜かれてしまった。スピード練習中心でマラソンに臨み、距離を踏まなかったことがガス欠につながったのだろう。

マラソンは長距離走とは全く別の種目であることが改めて分かった。さらに五輪では「暑さとの戦い」これにプラスされ、気候のいい時期に、ペース・メーカーを付けた好記録の持ち主が、暑さにあえぐ姿を何度となく目にしている。記録だけでも駄目なのである。

厳しい練習を続けることによって精神力が養われ、終盤の苦しいせめぎあいに耐えることができるのであろう。昨日の福士の場合は、筋肉が耐え切れなかったようで、精神力を云々するところまでには至っていないように思う。再チャレンジに期待しよう。

一方、相撲は見応え十分であった。仕切りの段階から両横綱の気迫が飛び交い、NHKのアナウンサーもほとんど声を発しなかった(それが余計緊張感を高める効果を出したとおもう)。民放のうるさいスポーツ中継(エピソードを紹介しようとしすぎる。特に日本テレビ)とは対照的である。

国技館で観戦していたら、仕切りの間も目を離すことはできなかったと思う。相撲内容も力勝負ということがよくわかり、満足度は極めて高いものになったのではないだろうか。朝青龍の左足の踏ん張りが物凄く、土俵がかなり抉られたようになったところには驚かされた。昨日の一番は、間違いなく名勝負の一つとして語り継がれるものだと思う。

マラソンは長時間、相撲は一瞬のスポーツとタイプは違うのだが、楽しい1日であった。
テレビばかり見ていないで、もっと外を歩けという声が…。


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