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昨日は久し振りに、仕事で築地に出かけた。

築地には15年ほど通勤していたことがあり、少し早めに出かけて、場外市場をのぞいてみた。昼過ぎに出かけたのだが、以前とはかなり違って観光客らしい人がかなり見受けられた。この人たちも「産業観光」の範疇に入るのだろう。

観光スポットは人為的に創らなくても、自然発生的にできるものであることがよくわかる。観光開発を考える場合は、今あるものに意味づけをし、いかに興味をひくかだけを考えればよいのであって、箱物をわざわざ造る必要はないと思う。

新大橋通りに面した一角は、食べ物屋が連なっている。口の肥えた市場への客相手に商売をしているため、レベルの高い店が多いことで有名である。以前築地に勤務していた頃、昼食をとるためによく利用した。

中でもあるラーメン屋をよく利用したのだが、20年前は本当に立ち食いで、立ったまま丼を手にラーメンを食べていたのだが、昨日訪れてみると、食べるためのスタンドが隣にできており、丼を手に持ったままということはなくなった。(あまり行列が長くなるので隣の店にはかえって営業妨害となり、つぶれてしまったのかもしれない。)

メニューは650円のラーメンのみであり、一度に8杯づつ出来上がる。その間約4分、1時間では120杯になる。昨日も1時過ぎだったのに、私は1順目にはならず、ようやく2順目の最後にありつき、10分ほど並んだことになる。

味はそれほどのものとは思わないのだが、チャーシュー・メンマの盛りがよいのが売りなのだろう。とにかく行列ができるため、余計関心をひくのだろうか、繁盛している。すぐ隣にもラーメン屋があるのだが、こちらは客がおらず、店主も手持ち無沙汰にしている。

早朝から昼過ぎまでの営業であり、1日400杯くらいの売上になる。営業日数300日とすると売上は8千万円。粗利6割で、諸経費が年間1千万円とすると、約4千万円の利益になる。これを昔から2人でやっているのである。少なくとも25年前から行列の長さは変わらない。

屋台のラーメン屋としては断トツの日本一だろう。2人のマイカーはベンツだと思うのだが、どうだろうか。
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天気がよくなったと思ったら、今晩から天気は下り坂、好天と荒天(どちらもこうてんである)を繰り返しながら、一歩一歩春に近づくのだろう。今日で59歳、荒天ばかりで還暦を迎えるのだろうか。好転すればよいのだが。

今朝の日経の1面にシャープの記事が並んでいる。一つは大和ハウスとの太陽光発電の蓄電池の提携話、もう一つはソニーとの液晶パネルの生産提携の話である。一つの企業が、二つの記事で1面に並んで載るのは、極めて珍しいことだと思う。

先日のニューズウイークによるCSRランキングでも、世界第2位にランクされ、近くのスーパーの家電売り場では「亀山モデル」が、高級ブランドのような展示をされている。社会での存在感は随分増したように思う。

15年前に、テレビのCS調査を行ったことがある。その家庭で最も新しいテレビという条件で調査をしたため、どの部屋に置いてあるかで価格帯がまったく違い、CSの結果も異なる。そのため、利用している部屋を調査項目に入れていた。

部屋別のシェアを見ると、リビングのテレビはソニー、東芝、松下が上位、寝室では松下(当時ビデオ内蔵型で先行していた)、子供部屋では、シャープ、三洋、NECの3社が上位となっていた。リビングのテレビとしては、シャープの名前をほとんど見ることができなかった。

ブランドイメージが鮮明に表れた結果として、今でもはっきり覚えている。がっくりしている担当者に、「子供にはブランドとして認知されており、この人たちが成長した暁には…」と慰めたことも覚えている。

この15年でシャープのブランドイメージは随分上昇したと思う。少なくとも、スーパーの電気売り場では、リビングのテレビとしてシャープを一番に推奨しているように見える。これも液晶に集中して投資したためであり、「選択と集中」の効果が、30年を経過してようやく花開いたのであろう。

昨日のサンスポの1面を見たせがれの感想は、「スポーツ新聞の見出しで三浦和義逮捕というのはドキッとする」というものであった。サッカー界のキング・カズと1字違いで、しかも和と知の違いであり、ぱっと見た瞬間は誤認しそうである。見出しの文字だけ見て誤解した人は多いかもしれない。

事件は27年前のことである。まだ生まれていなかった息子が、ミウラカズヨシという有名人が二人いるということを知らなくても不思議ではない。私にとってはもう27年も経つのかというのが第一の感想である。

事件が法廷で長い間争われていたのは知っていたが、どのような結末で無罪になったのかはよく知らなかった。事件当時の週刊誌の報道などで、「限りなくクロに近い灰色」という印象だけを持っていた。

今回の件で分かったのは、アメリカには殺人事件の時効がないということ、判決が確定したものを再度裁判しないという「一時不再理」もあてはまらないということである(ただしこれは他の国の判決に対してであり、アメリカ国内では一審で無罪になった者を上告できないようである)。

特に後者は重要な問題をはらんでいると思う。裁判というのは、国権の代表的なものであり、無罪が確定した人物を逮捕するというのは、国権の侵害に当たるのではないかということである。「一事不再理」は日本の憲法上の規定(憲法39条)であり、憲法を踏みにじられたことになる。

今後どのような結末を見るのか、私は国権という観点で注目してみたいと思う。

私の記憶では、事件の報道を大々的テレビで取り上げるようになったのは、「ロス疑惑」の時からだったような気がする。これで、当分ワイドショーや週刊誌の飯のタネに困ることはないだろう。
昨日の午後から、天気は一変し大荒れとなった。砂塵嵐というらしいのだが、強風にあおられて砂がまいあがり、黄砂に覆われた時のような空模様になってしまった。

気温も一気に下がり、午前中の暖かさがうそのような寒さになり、震え上がってしまった(つくづく歳はとりたくないものだと思わされた)。今日も昨日からの強風がまだ残っている。新聞を買いに出かけたのだが、高層マンションの側は眼を開けて歩けないほどの風が吹いており、風の強い地域では高さ制限をしないと、市民生活に影響を与えると強く感じている。

今朝の日経のトップ記事は、日本の自動車メーカーの販売台数が、2008年にはアジアの販売台数が、国内を超えるというものであった。アジアの成長ということもあるが、国内販売の低迷ということも大きいように思う。

自動車の国内販売台数は、地方でのモータリゼーションの発展(公共交通機関が未整備のために仕方なくという側面もあるのだが)により90年代には順調に販売を延ばしていたのだが、2000年代に入って低迷を続け、ピークには600万台を超えていた販売台数が、500万台を切るまでになってために、成長著しいアジアの市場を下回ってしまったわけだ。

アジアの人口は、世界の半分以上あり、このまま成長に任せて自動車の普及が進むと、とんでもない規模のマーケットになり、地球環境に与える影響は計り知れず、原油も一挙に枯渇してしまう恐れがある。

日本の人口は世界で10番目であるが、日本を超える人口の国は、中国、インド、インドネシア、パキスタン、バングラディッシュと5カ国もあり、フィリピン、タイ、ベトナムなどの何年か後には日本に追いつきそうな国々もある。

これらの国での、公共交通機関の整備は地球環境を守るためにも重要な課題であり、新幹線や都市交通システムの整備のための投資や技術援助が、先進国の果たす大きな役割ではないだろうか。洞爺湖サミットでもこのことが議題に取り上げられればと思うのだが、国益が前面に出ている現状ではそうはいかないだろう。

企業だけでなく、国家にもCSR(この場合の社会は、地球全体を指す)の概念が必要なのではないだろうか。
ポカポカ陽気で、11時の気温は11度、上着なしで散歩して気持ちがよい。しかし、天気予報では寒気が南下してきており、午後にはぐっと冷え込むという。暖かさにふれただけに、少しの寒さも体にはこたえそうだ。

休日とあって、新聞にゆっくり目を通すことができるのだが、「あらたにす」もまとめてみることができる。特に、社説を3紙比較しながらじっくり眺めることができた。

イージス艦の事故関連の情報が特段に多いように思われる。権力が犯した不始末だけに、社会の木鐸としての新聞記者魂にいっそう火がつくのだろう。

じっくり読んでみると論点は、①事故を起こした状況にかかわるもの(見張りの体制、自動航行、交替による引継ぎの是非、小さな船の方が避けるという日ごろの慣行など)と、②その後の対応(情報伝達の遅れ、情報開示の遅れなど)についてのものとの2点である。

子供のころ、ニュースというのは5W1Hが不可欠だということを教わったことがある。ところが、新聞やテレビの報道を見ていると、4W1Hしかない報道があまりにも多いと思う。WHYの部分が欠落しているのである。

今回の事故においても、国民が一番知りたいのはWHYの部分であり、これが再発防止策につながるからである。

しかるに、防衛省の情報開示は極めて非協力的な態度であり、記者会見ではほとんど公開せず、記者たちが新たな事実を知るのは、自民党の国防会議からだという。

会議には国防大臣が出席し、そこではじめて新たな事実が公表され、まわりまわってようやく報道機関にニュースが伝わるという構図のようである。優先される自民党の国防会議とは何なんだろうという疑問がわく。公的な機関ではなく、私的機関である自民党の会議の情報が最優先されるというのはおかしい。

軍隊というのは、元々情報を隠蔽し、さらには情報を操作しようとする体質がある。このことが、過去にも多くの不幸を生み出したのであり、透明性が民主主義社会において極めて重要なことである。

情報伝達の遅れも、判断の問題というより、情報操作のための間を取ったということが大きいのではないかと思う。とにかく、メディアは情報開示を声をもっと大きくして訴えるべきではないだろうか。国防会議を優先しているという態度も含めて。


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