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昨日北九州市議会が、がれき処理を受け容れることを市に要請する決議を、全会一致で可決するというニュースが流れていた。受け入れに消極的な市当局に対して、市議会が尻を叩くための議決だというコメントがされていた。

昨日のこのブログで書いた、がれき処理の受け容れが民度を測る指標になるのでは、としたが早速民度向上が具体的になったようである。しかし、昨夜のニュースでは報じられていなかったが、今朝のニュースでは市議会の傍聴席で、髪を振り乱して抗議する姿が映し出されていた。

悲しい光景なのだが、今朝のニュースでは世論調査結果が報じられており、その中にがれき処理の受け容れについて報じられていた(昨夜のニュースでは取り上げられていなかった)。それによると賛成が57%で、反対は7%とのことである。

同じ調査で、原発の再稼働についても聞いており、賛成17%、反対39%とのことである。がれき処理に対する民意とは明らかに傾向が異なるデータであり、「民意を問う」という世論調査がその役割を十分果たしている調査結果だと言える。

しかし、昨夜のニュースで取り上げられた世論調査のデータは、内閣支持率や選挙の時期、税と社会保障の一体改革などに関するものばかりで、震災からの復興(これが一番重要な政治課題だと思う)に大きく関連するがれき処理問題については一言も触れられなかった。反対運動の大きさで手を上げる自治体が皆無だっただけに、鮮度の高い世論調査の結果を取り上げなかったのは残念でならない。ニュースを扱うセンスの問題ではないだろうか。

ニュースの悪口を書いたので、ついでにもう一つ。上越市の地滑りが大きな被害をもたらしているニュースで、この地滑りの原因は、雪解け水によるものだということである。雪解け水が原因の地滑りの多さについて、「2月から5月で年間発生する地滑りの1/3を占めている」とコメントされていた。2~5月は4カ月なのに…
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震災から1年になるのをうけて、一昨日からテレビでは追悼番組のオンパレードになっており、嫌でも震災の事について考えざるを得なくなった。

一年が経過したのに、復興の槌音高くという光景は画面からほとんど観ることができず、改めて被害の甚大さを思い知らされた。復興予算の執行率はいまだに数%にとどまっており、復興計画が進んでいないことがその要因なのだろう。

復興計画は自治体任せになっており、政府は旦那としていくらでもカネを出すという姿勢を取っている。しかし、自治体職員には住民の世話という日常業務があり、復興計画に十分な時間が割けないのであろう。

先日復興交付金の第一次申請についての認可率が明らかになった。県によって採択率の違いが明らかになり、宮城県知事の抗議が大きく取り上げられている。復興庁と相談しながら申請を行ったにもかかわらず採択されず、本庁を東京に置いたことの弊害が早くも表れた格好だ。

今からでも遅くはない、仙台に本庁を設け、東京には連絡調整室という体制に替えるべきだと思う。

計画の遅れの一つの要因は、がれき処理にあると思う。がれきが現在一時保管されているのは、多くは公有地であり、公有地は復興計画に置いて重要な位置を占めるものである。この大事な公有地をがれきが占拠し続けていては、計画もままならないであろう。

がれき処理は、全国の自治体が協力しなければ進まないのは誰の目にも明らかであり、住民の反対運動を恐れる首長の躊躇で、蛮勇をふるう都知事以外は手を上げないというのは、民主主義の負の部分なのだろうか。

この問題に対して、全国知事会や市町村会から声があまり聞こえてこないというのはどういうことだろうか。今回はたまたま東北で被害が発生したが、地震列島である日本ではどこでも地震・津波に出くわす可能性がある。“明日は我が身”なのに、積極的に支援に乗り出そうとする動きが、知事会に見られないのは残念でならない。

政府は、昨日の会見で全国の知事に要請文書を送ることを明らかにした。言われてから行うというのはどうかとも思うが、これで少しは協力するところが出てくるのだろう。

がれき処理の進展は“民度”を示す指標になるかもしれない。がれき処理の量は、被災地以外の人口一人当たり33キロになるらしい。都道府県別に、人口一人当たりのがれき処理量を毎月公表するというのはどうだろうか(受け入れ予定量でもよいと思うのだが)。
今週の東洋経済の特集は、「五輪xスポーツ<大解剖> ~マーケティング&マネジメントに地殻変動~」というタイトルであり、スポーツのマーケティングについて興味がある私は早速買ってみた。

中身は薄っぺらなもので、タイトルの仰々しさとはかけ離れた内容であり、東洋経済には好感を持っていた私にとっては、がっかりだった。この手の雑誌の特集記事は、断片的な記事(事象と呼んでもいいかもしれない)を寄せ集めるのだが、今回の特集ではつまみ食い的に断片情報を寄せ集めただけで、断片がつながらず全体像(特に大事なのは“潮流”だと思うが)が全く見えてこないのである。

個別の記事には、横浜DeNAの30歳のGM補佐を取り上げたものや、Jリーグの川崎フロンターレの活動(鹿島も取り上げられているがこちらは大したことはない)、ブンデスリーグの活況など、目を引くものはあるのだが、いずれの記事からも“なるほど”と膝を叩きたくなるようなものは見受けられないのである。

この原因を二日ほどじっくり考えてみた。私の結論は、“三つの目”の視点に欠けているからだと思う。

この言葉は、インテリジェンスについて佐藤優と韓国の諜報機関に携わっていた人物との対談を読んだ時に、韓国の人物の言葉として出てきたものだが、インテリジェンスに限らず、社会現象一般の分析=マーケティングにも通じるものであり、私にとっては忘れがたい言葉になっている。

三つの目は、全体を俯瞰する“鳥の目”、細かく顕微鏡的に見る“虫の目”、潮目の変化を探り当てる“魚の目”であり、これらを総合することが分析というものだと理解している。

今週の東洋経済は、“虫の目”しかなく、鳥や魚を忘れているため、顕微鏡的分析も甘いものになってしまっているのだと思う。“地殻変動”という言葉をサブタイトルに入れるからには、鳥や魚の視点は不可欠に思うのだが…

ところで、一昨日のACLの緒戦で、Jリーグチャンピオンの柏がアウェーとはいえ、タイのチームに負けてしまった。この数年東南アジアのチームには、できるだけ得点を多く取り、得失点差の戦いになった時に有利になるようにするというのがパターンだっただけに、ショッキングな出来事だ。これは何かの兆しなのだろうか?

昨夜はACLの試合と、なでしこの試合が間に1時間置いて中継され、先日の代表の試合のダブルヘッターに続いてのサッカー三昧となった。なでしこの試合は10時過ぎのホイッスルで、例によって魔の時間帯だったが、晩酌を工夫して控え気味にし、何とかしのぐことができた。

ふだんの晩酌は、缶ビール一本を口開けにし、次に日本酒を1~2杯、その後焼酎を1杯という流れである。料理によって、日本酒のところがワインになったり、老酒になったりする。醸造酒→醸造酒→蒸留酒という流れである。

若いころ、地獄の苦しみのような二日酔いを味わったのは、ほとんどが醸造酒の飲みすぎによるものだった。そこで、蒸留酒を交えることで“緩和”を図るというのが、今の晩酌のパターンが出来た理由だ。

昨夜の一工夫は、二番目の醸造酒のところに焼酎を登場させ、仕上げには梅酒というパターンにしてみた。梅酒は、紀州鶯屋の黒糖梅酒である。ふつうの梅酒はアルコール度数が14度くらいのものが多いが、この梅酒は25度あり、しっかりした味わいがある。

この梅酒を見つけたのは、新聞紙にくるまって陳列されており、目を引いたからだ。最近、日本酒では新聞紙でビンを隠すように包装されているものが目立つようになってきた。何となく、秘蔵の酒のような感じがして、ついつい手を出してしまう。今年になってからも、二本試してみたが悪くはなかった。

欠点は、ラベルを直接目にすることはないので、ブランド名を忘れてしまうことだ。行きつけの原田酒店で、昨年の秋くらいから新聞紙にくるまれた4合瓶が20本くらい陳列されているコーナーができた。これが鶯屋の梅酒のコーナーで、20種類くらいの異なる風味の梅酒が並んでいる。

前から気になっており、先日とうとう試しに買ってみたが、これがナイトキャップにぴったりで、お気に入りの仲間入りをしてしまったのだ。梅酒のロックをチビチビ飲りながら、なんなく魔の時間帯を乗り越え、なでしこの試合を堪能できた。

ドイツを相手に互角の戦いぶりであり、なでしこのレベルアップを再認識させられた試合だった。それにひきかえ男の方は、代表の不甲斐ない戦いぶり、一昨日開幕したACLでも、FC東京が勝っただけで、不振が目に付く。

そんなことを考えていたら、夜中の3時を超えてしまい、梅酒が空になってしまった。今日は梅酒を買いに行かなければならない。次はどのフレーバーにするか楽しみだ。


昨日の午前中は天気が悪かったので、“自宅待機”とした。暇つぶしに、テレビの国会中継を見たのだが、自民党のトップバッターとして登場した野田某の質問にはうんざりした。自民党議員の質問者のパターンには3種類ある。

一つ目は、上から目線の「教えてやる調」である。「小泉政権ではこうした」「橋本政権では…」など、過去の事例を持ち出し、民主党政権の“いたらなさ”を協調して、説教をするものである。昨日の野田某もそのパターンで、かっての大臣経験者や派閥の領袖に多い。私は鼻をつまみながら聴くことにしている。

二つ目は、「追求型」である。キャンキャン吠えるスピッツのようにわめきたて、政府のあらさがしに終始するもので、政策論議など一切ないものである。参議院の山本某などはその典型で、耳をふさぎながら聴くことになる。

ところで、スピッツは私の子供のころはペットとして人気が高かったように思うが、最近はとんと見かけることはない。キャンキャン吠える事が嫌われてすたれたのだろうか。

三つ目は、まともに議論をするタイプである。先日の野田聖子議員がそうであったし、名前は失念したが思わず聞き入るような質問をした議員もいる。名前を忘れてしまったのは著名議員ではないためだが、顔はしっかり覚えている。

このタイプが登場すると、鼻をつまむことも耳をふさぐこともなく、仕事の手を休めて注視することになる。昨日の小泉進次郎議員もこのタイプでのやり取りであった。これまでも何度か予算委員会の質問に立ったが、それほど印象に残る質問ではなく、親の七光り議員という印象の方が強かった。

しかし、昨日は「社会保障の世代間格差」を取り上げ、全世代型の社会保障を訴えた質問ぶりは見事だった。社会保障の論議ではともすると年金や高齢者医療制度など高齢者問題に関心が集まりがちだが、「全世代対応」という切り口での質問は新鮮だった。名質問といってよいだろう。

ふつうに働いている人は、国会中継を見る機会はほとんどないであろう。ニュースで流れるのは断片的なモノだけで、流れがつかめず評価はできないであろう。サッカーの試合で、個々の選手のその試合での活躍ぶりを5点満点や、10点満点で記者が採点することがある。

これと同じように、記者の目で議員の質問、大臣の対応を採点するというのはどうだろうか。ちなみに昨日の小泉議員には7.5、野田某は4.0、岡田大臣は4.5、野田総理も4.5、小宮山大臣はいつものさえがなかったので4.0というのが私の採点だ。


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