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千葉県内では、最近スーパーやコンビニで総菜やパンの中に針を入れるという事件が多発していた。しかし、昨日犯人と思われる男が逮捕されたというニュースが流れていたのに、昨夜また「行徳駅前のコンビニ」で、クリームパンに入った縫い針が発見されたというニュースが眼に入った。

これまでの事件は隣の船橋だったが、市川まで遠征してきたか、模倣犯の仕業なのだろう。私がこのニュースを聞いて不審に思ったのは、「行徳駅前のコンビニ」でという見出しである。大抵の駅では、駅を出て周りを見渡すと、どこかにコンビニの姿を見ることができるのだが、この行徳駅前では四方を見渡してもコンビニの姿を見ることができない。

自宅から駅まで徒歩で10分足らずの距離なのだが、その間にもコンビニは一軒もなく、スポーツ新聞は駅の売店でしか買えないのだ。駅の売店は改札を通らなければならず、電車を利用しない時は駅員に、「新聞を買いたいので」と断って自動改札をフリーにしてもらって買わなければならないほどだ。最近では駅員ともなじみになったのか、私の顔を見ると駅員の方からどうぞと手で合図をしてくれるほどだ(ここでも「面が割れて」しまっている)。

行徳に引っ越して4年が経つが、最初に違和感を覚えたのはコンビニの少なさで、私なりにいろいろ考えてみた。行徳の駅周辺にコンビニが少ない理由は、駅の出入り口は一ヶ所しかないのに、駅に向かうメインストリートがなく、それこそ四方八方から駅へのルートがあるためと結論付けた。私の自宅からも駅へのルートが3通りもあり、その日の気分によってルートを変えているほどだ。

ルートがいくつも出来ているおかげで、一つの通りにはコンビニを成立させるだけの人通りがないため、コンビニ砂漠のような街の形態になってしまっているのだと思う。流れの中でコンビニに立ち寄るのではなく、わざわざコンビニに出かけるというコンビニエンスさの一つが欠けているためだろうか、クリーニング屋に変わったり、系列が変わったりしたのがこの4年間で2件あった。

さて見当たらない「行徳駅前のコンビニ」の謎であるが、ニュース映像を見てわかったのは「駅前4丁目」にあるセブンイレブンだった。行徳の駅周辺は、「行徳駅前○丁目」という名称が用いられており、徒歩10分の所でも駅前4丁目という住所になる。

ニュースの見出しでは4丁目を省略したため、要らぬ考えをしてしまった。



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