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中国出張の話の続きを。今回成田→南京は東方航空、南京→広州と広州→成田は南方航空を利用した。どちらも離陸してすぐに食事がでるのだが、ビールを注文すると東方航空では“常温”のビールが出てきた。ビールの起源は古代エジプトとされており、当時は冷やして飲むことはなかったと思うのだが、伝統的な飲み方を機内で強いられるとは思わなかった。

“燗”ビールの洗礼をいきなり味わったのだ。南方航空では恐る恐る注文したのだが、こちらはよく冷えておりほっとした。ビール以外にもワインや梅酒までサービスがあり、東方航空とはサービスレベルが違うように感じた。そうなると客室乗務員も美しく見え、ビールの冷たさと乗務員の質には相関があるように思えてくるから不思議な話だ。

南京では空港から市内まで利用したタクシーには冷房がなく、久しぶりに窓を全開にして高速道路を走る体験をした(40年前の愛車三菱コルトにはエアコンが着いていなかった)。回りを見ると1/3程度は窓を開けて走っており、40年前の光景のようだった。

前回の長春ではVW、アウディのシェアが高く、日本車は20%程度だったと思うが、南京・広州では日本車が40%を超えていたように見えた。地域差なのか、時期による差なのかはよくわからないが、きれいな車が多くポンコツがほとんど走っていないのは前回と同じ景色だ。

今回の出張で感じたことの一つは禁煙の徹底である。ホテルではロビーやレストランはもちろんのこと、室内までも禁煙になっていた。南京のホテルでは、エレベーターホールで吸うことができたのだが、広州のホテルではそれもだめで45階の部屋から1階の玄関を出たところまで行かなければならず、タバコを吸うために部屋着からいちいち着替えをしなければならなかった。おかげで、中国滞在中は一日10本以下になってしまい、帰国後のリバウンドが気になるところだ。

街中でも吸殻が落ちているのはほとんど見かけず、政府の取り締まりが徹底されているようだった。マナー向上がうかがえるのだが、歩道を傘をさして歩いている時や、地下鉄の乗降では我先に行動するのは相変わらずで、“江戸仕草”の輸出が必要だと感じた。
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