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行政刷新会議の事業仕分けが一昨日から始まった。仕分け人の人選、行事役が財務省であること、議論の時間が短いことなどで異論が出ているが、「必殺仕分け人」が登場して、これまでのしがらみにとらわれることなく、バッサバッサと切り込んでいる姿に共感を覚える人も多いだろう。

異論があったとしても、これまで密室で行われていた査定が、公開の場で論議され論点が明らかになったことに最も意義があると思う。

昨日の仕分けの中で、医療報酬の問題が取り上げられ、日経の社説でもこれについてふれている。論点の一つが、開業医と勤務医、あるいは診療科目による収入格差である。

日経の社説では、整形外科や眼科、皮膚科という命に直接かかわることのない科目の報酬が多いということが取り上げられていた。

10年ほど前に、診療科目ごとの満足度を調査したことがある。歯科医がナンバー1で、眼科、皮膚科、耳鼻咽喉科がワースト3であった。

歯科医は痛みがなくなることや、不具合が解消されるなど治療の効果がわかりやすく、保険外の医療費などを請求することが多いため、説明が丁寧であることが高い満足度の要因であると思われた。

一方、皮膚科はアトピー、耳鼻咽喉科は花粉症という厄介な病気を抱えており、治療効果のでにくいこともその要因であると思われたのだが、不思議だったのは厄介な病気を持たない眼科の満足度の低さである。

私は、普段めがねの度の調整はメガネ店で行っているが、一度眼科医で検眼をしてもらいに行ったことがある。眼科医の方がより専門的な検眼をし、ピッタリあったメガネの度数が選択できるのではと期待したからである。ところが眼科医では、いきなり眼底検査を受けさせられた。圧力をかけられたり、光線を当てられてのかなり苦痛を伴う検査である。

あげくに、「今日は目に負荷をかけたので、正確な検眼は出来ない状態になっている。検眼は後日来るように。」との事で、検査料2500円を取られた。それ以降、その眼科医は利用していない。

日経の社説を読みながらこのことを想い出し、再び腹が立ってきた。
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