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冷たい雨が降っている。この所の暖かさに慣れたせいで、9度という気温がかなりこたえる。週末には開花しそうな勢いがあったサクラは、この寒さで週明けに持ち越しになるのだろうか。

このところ、政治に関する話題を集中的に書いている。これは、バブル崩壊以降の失われた10年というのは、政治の無策故に生じたものであり、2000年以降も小泉政権が誕生して「構造改革」によって「いざなぎ超え」の経済成長を遂げているとしているが、これもまやかしで、再び失われた10年を繰り返していると思う問題意識からである。

これも政治の責任である。

福田首相は、父親が成し遂げられなかったサミットの議長を務めることに、執念を燃やしているらしい。そのために解散できないでいるのだと思う。

サミットは当初先進7カ国ではじまった。日本、ドイツ、イギリス、イタリア、カナダの首相と、アメリカ、フランスの大統領がメンバーである。

80年以降に、延べ何人が参加しているかを数えてみた。最も少ないのが任期の長い大統領がメンバーになっているアメリカ、フランスの4人である。しかし、首相がメンバーになっているイギリスは、この間サッチャー、メイジャー、ブレアの3人で、今年からブラウンが出席して4人目となる。

ドイツも、シュミット、コール、シュレーダー、メルケルの4人にすぎない。最も多いのはイタリアの17人である。日本は16人でイタリアとほぼ同じである。

中曽根、小泉は5回は出席しているのだが、その他は1回しか出ていない人が大半ではないだろうか。顔も覚えてもらえず、国際的な発言力はほとんどないのは頷ける感じがする。

2000年から2005年にかけての実質経済成長率のデータをみると、アメリカは17.6%、イギリスは17.9%に対して、日本は11.7%、イタリアは6.9%にすぎない。政治の混沌がもたらす影響は大きい。

さらに付け加えると日本の場合、この間に政権が交代することがなかったのである。イギリスでは保守党から労働党へのスイッチがあり、ドイツも政権交代が行われている。

有権者の側にも問題があるのだろうが、家業としか考えず、いい椅子の取り合いに終始している政治「家」に最も問題があるのではないだろうか。

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