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冬将軍様がお帰りになっても、晴天続きのため放射冷却で冷え込みは厳しい。このところの寒さのせいで、毎晩鍋ばかりになっている。ただし、毎日ネタが違うので飽きることはない。昨夜は鴨鍋に挑戦した。今日の昼飯は、残りにうどんを入れることにする。楽しみだ。

ようやく税制改正がまとまって昨夜発表されたが、タバコが1本あたり5円の値上げになり、マイルド・セブンは300円から400円へと33%アップである。デフレ解消につながるとは思えないのだが…

今朝の日経の4面に、「税制改正大綱の要旨」として1面を使って内容を掲載している。「要旨」であるから省略する部分があるのだが、略されている部分は、「はじめに」の冒頭の、1.わが国を取り巻く環境の変化の(1)経済・社会構造の変化と(2)これまでの政府の対応、本丸の「第4章 10年度税制改正」の1.10年度税制改正の考え方の部分である。

新政権の、わが国の現状に対する認識や、税制改正の基本的考え方の部分がすべて欠如しているのである。詳細に記述されているのは、何がどのように変わるのかというWhatやHowに関する部分である。

4W1Hに固まったメディアの特質が見て取れる典型的ケースである。WhatやHowばかり追い求め、最も大事であるべきはずのWhyをおろそかにする体質である。省略するべき部分が違うだろうと言いたい。

社説では、「税制は国の骨格を左右する。(中略)基本的な方向は正しく、評価できる内容もあるが、骨太な税制改革とは言い難い。」としている。この部分は政権の認識や考え方の中で触れられているはずであり、これがすべて省略されているのである。

3面の署名入り解説記事の見出しも、「国力高める視点欠く」というものである。これも基本的な認識や、考え方を問うものではないだろうか。

90年のバブル崩壊以降の長期的景気低迷や逼塞感は、すべて認識の甘さ・方向違いにより、国の形の将来像が描けていない事によるものだと私は思っている。

前月比や前年同月比など目先の変化にばかりとらわれ、長期的な大きなうねりを見過ごしているために、後手後手の対応にならざるを得ないのである。

政治家は選挙至上主義になって目先を追いかけたとしても、それをチェックすべき「社会の木鐸」も4W1Hの報道姿勢では、世の中がよくなるはずはないのではないだろうか。何とかならないか。
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