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今朝の日経の3面の見出しは、「iPhone軸に携帯で地殻変動」が大見出しで、サブには「KDDI一気に入超に」「ドコモ出超倍増80万件」となっている。大見出しよりも、サブの入超や出超という言葉に目を引かれて読んでみた。

入超・出超という言葉をよく目にしたのは昭和30年代から40年代初めごろだったように思う。輸出入の動向を示すもので、成長段階の国にとって、輸出入のプラス・マイナスがGDPに大きく影響を与えるために、重要指標となっていたものと思われる。

携帯電話の入超・出超は他社からの切り替えのプラス・マイナスを示したもので、市場が飽和状態になった時の重要指標である。貿易収支のプラス・マイナスが成長段階で重視されていたのとは対照的である。

それでも記事を読むと、新規契約から解約を差し引いた純増では、昨年度はソフトバンクが350万件、ドコモとKDDIが210万台の増加となっている。今年3月の契約件数は、1億2千8百万台となっており、日本の人口を上回る台数に達しているそうである。完全に「一人1台」の時代であり、テレビやエアコンの台数よりも多いのかもしれない。

ところで、携帯電話のメーカーの方であるが、アップルとサムスンで6割以上のシェアを占めている。日本メーカーは6社で4割を占めるに過ぎず、苦戦を強いられている。アップルやサムスンは1億台以上の生産体制を敷いているのに、日本のメーカーは1千万台以下でしかなく、勝負にならない状況になってしまっている。このままでは全て淘汰されてしまう可能性もある。

携帯市場は、世界の進化から取り残された“日本のガラパゴス化”の象徴的市場として取り上げられるが、完全に取り残されてしまったということか。

自動車や家電など、一つの市場に多くのメーカーが参入し、競い合って成長するというのが日本の強みであったのだが、ここにきて“多すぎる参入企業”の弱点がもろに出てきたように思う。

どんなことにも「塞翁が馬」の原理が当てはまると思っている。よかったことが足かせになり、弱点が強みになるということで中・長期の視点で見ることが必要なのだが、携帯端末や半導体市場の振り子は戻ってくるのだろうか。
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