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キリン・チャレンジカップはスコットランドとトーゴを相手に、1点も取られず快勝だった。昨日の試合などは、前半の10分で3点を取り、「文句のない」試合だった。

スコットランドとトーゴはいずれも最終戦を残してW杯出場の目がなくなったチームであり、チームとしてのやる気は全くない状態である。先週予選突破が絶望になったトーゴに至っては、試合前日に14人のメンバーでの来日だ。

国際親善試合を行える日程は限られている。自国のリーグ戦が優先されるためであり、日本代表にとってもヨーロッパで活躍する選手を招集するチャンスでもある。そんな貴重な日程を2試合もムダに消化したことになる。

サッカー協会にとって「代表収入」は貴重な財源である。興行や、代表グッズの収入をはじめ、キリンからのスポンサー収入もあり、チャレンジカップを年間数試合こなすのは義務になっている。そんな事情なので、この2試合は練習試合を有料公開し、テレビ中継したようなものである。

強化を考えるなら、9月に行ったようにアウェーでの試合を重ねた方がよいと思う。相手のやる気がそれほどなくとも、環境が変わることで効果があると思う。その意味では来月の南アフリカ遠征は楽しみが持てる。

W杯予選は最終戦1試合を残すだけになった。南米ではアルゼンチンがギリギリ予選突破ラインに残っているが、最終戦は勝ち点1の差で追っているウルグアイとアウェーでの戦いになる。負ければ、プレーオフの出場権も失う可能性がある。

ヨーロッパでも、前回のW杯でベスト4に進出したフランス・ポルトガルは辛うじてプレーオフ出場権のかかる2位であり、出場権を失いかねない状況である。そんな厳しいご時世なのに、W杯予選やその後の親善試合でぬるま湯につかり続けているのでは、本番でも予選リーグで1勝するのも容易ではない気がする。

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