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ようやくプレーオフの出場権を得るまでになった楽天が、野村監督を解任する。高齢で、高額年俸がネックになっているとの事だ。野村フアンを辞任しているだけに残念なことだ。

子供の頃は、南海フアンだった。周りは阪神フアンと巨人フアンに大別され、阪神が5割、巨人が3割のシェアで、南海は1割、近鉄・阪急は5%というところだった。

当時南海フアンは1クラスに2~3人はいた(当時の1クラスは50人以上おり、男子は30人近くだった)。近鉄や阪急のフアンは、学年で1人いるかどうかの存在だったように思う。

大人になってから、ランチェスター理論でシェアの意味を知ったときに、このことを想い出し、納得したように思う(存在占拠率は南海フアンのシェアであり、近鉄・阪急レベルでは存在を知るのに難渋すること)。

南海が日本シリーズで初優勝した時に、はるばる岬公園まで出かけてサインをもらおうとしたが、時間切れでサインがもらえず、引き上げようとした野村の背中を悔しさで思い切り殴ったことと、その背中の大きさに驚いたことがいまだに忘れられない。

そんなことがあっても野村をその後も応援し続けていた。今では監督としての存在感が大きいのだが、1リーグ制での最初の3冠王であり、ホームランバッターとしては王に次ぐ存在で、強打者としての印象も強く残っている。

監督としての手腕では、「野村再生工場」というキャッチフレーズが最初に登場し、選手の埋もれた適性を見出すということが華々しく取り上げられている。それ以上に、与えられた戦力の中で「チーム力」を高める手腕に秀でていると思う。

どん底状態の阪神でチームを鍛え上げ、その遺産でリーグ優勝を果たしのが星野であったと思う。野村の遺産が賞味期限切れになったのが、今年の阪神ではなかろうか。

生涯現役と称して45歳までマスクをかぶった男である。鶴岡に飛ばされた南海の監督をはじめ、解任には慣れており、75歳になる来年はまたどこかの監督に就任しているかもしれない。セ・リーグのお荷物になっている横浜の監督がいいように思うのだが。
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