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昨夜はBSで日本ハムと中日の試合を見ながら、チビチビやるという“伝統的”な夜の過ごし方をした。ところが1-0という僅差で、しかも両投手のコントロールが良く、フォアボールが一つだったため8時過ぎに試合が終わってしまい、ゆっくり楽しむという計画がとん挫してしまった。

ダルビッシュは3試合連続の完封で、連続無失点の記録がパ・リーグの歴代2位に浮上した。試合の前までは稲尾と杉浦の記録が上にあったのだが、それを追い越してしまったのだ。

今朝の新聞には無失点記録のベスト10が掲載されているが、ダルビッシュ以外で藤川が06年に47回2/3という記録があるだけで、それ以前で最も新しいのは堀内が66年に記録した44回というものまで遡らなければならない。

ベスト10のうち、半分は昭和30年代の記録である。昭和30年代というのは稲尾のシーズン42勝や、杉浦の38勝4敗という今の野球では絶対敗れないような記録が続出した時代で、通算400勝という金田の不滅の記録もこの時代のものである。

投手が圧倒的に優位だった時代であるだけ、この時代に全盛期をむかえた長嶋や王の記録の価値も高いのだと思う。

その昭和30年代の再来を迎えたような今シーズンだが、統一球の採用で“飛ぶボール”が駆逐されたことの要因が大きいと思う。さらに、先日昼食時の話題になったのが、今シーズンの節電ルールの影響も大きいという意見である。

今シーズンは3時間半を超えて延長戦を行わないという規定が設けられた。試合時間の短縮を意図して、審判がストライクゾーンを広げているというのである。

これも説得力のある意見だと思う。しかし、昨夜のダルビッシュを見ていると、ボールやストライクゾーンなど問題にしないような投球ぶりだった。空振りが多く、バットに当たっても当たり損ないの凡打ばかりであり、今が選手生活のピークのような感じがした。旬を迎えた選手の凄さだ。
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