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物事を企画する時に、まず考えなければならないのは「WHY」ということで、次に「WHAT」を考え、しかる後に「HOW」以下の具体的なプランを考えるのがセオリーであるはずだ。しかし、昨日の夜遅くに決着を見た3党合意では、WHATの部分はなんたら国民会議にすべて棚上げし、HOWの部分だけが決着するという最低の企画書ができたことになる。

「決められない政治」批判を受けて(新聞の社説ではこぞって政府の尻を叩く論調である)、消費税増税については何とか合意したものの、何をするかの部分が欠落していたのでは、結局決められない政治が続いていると思う。

決められない政治というのは日本の専売特許ではない(最もひどい国だとは思うが)。アメリカでも足の引っ張り合いを続けているし、再選挙に至ったギリシャでも同じである。選挙で選ばれた政治家が国家を運営するという、民主主義の制度が抱える欠陥(ポピュリズム)が大きくなってきたのだと思う。

近代というのは世界史的に見ると18世紀からいうのか19世紀から言うのかはよく分からないが、この間の発展に大きく貢献したのは、民主主義であり資本主義だったと思う。

この背景には、教会主導型に対する反発から生まれたプロテスタントの台頭があったと思う。個人の権利や、勤勉さから必然的に民主主義や資本主義が生まれたのだが、行きすぎた個人主義などから制度疲労が出てきたのではないだろうか。

民主主義や資本主義といった社会システムに、科学の世界での考え方も大きな影響を与えていると思う。近代においては、ダーウィンの進化論がその典型ではないだろうか。

21世紀にはいって制度疲労を起こしている社会システムに、新たな科学的知見が影響を及ぼすかもしれない。物理学の世界ではニュートン物理学が行き詰まり、複雑系の時代に突入している。民主主義や資本主義も複雑系の時代に入っていくのかもしれないとぼんやり考えているのだが。

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昨夜のオーストラリア戦は久しぶりに緊張した試合を観る事が出来た。これまでの2試合はホームで格下相手であり、主力の欧州組がシーズンが終わって1カ月ほどでコンディションが整っていたこともあって一方的になったが、昨日の試合は違った。

ハラハラ・ドキドキしながら観ていたため、いつの間にかワインが1本空になってしまっていた。1-1の試合結果に文句はないのだが、昨夜の主審のジャッジにはいささか疑問が残った。せっかくの好ゲームに主審が水を差したと思う。

両チーム合わせて7枚のイエローカードが出され、一人ずつ退場者が出たという数字を見れば、随分荒れた試合を想像されるのだが、実際の印象はそうでもなかった。審判だけが浮き上がり笛を吹きまくったという印象の方が強い。

オーストラリアに退場者が出てから流れは一人多い日本に傾き、1点リードになったところで審判は“帳尻合わせ”の笛を吹いたとしか思えない。それが栗原の退場や、PKにつながったようだ。ここまでは何とか我慢はできる。

審判に対する不信感の極みは、最後の本田のフリーキックの場面だ。テレビの解説をしていた宮本も、「ここはじっくり時間をかけて」と言っていたほどなのに、本田が蹴ろうとする前に試合終了のホイッスルが鳴ってしまったのだ。

試合終了の20秒ほど前の反則だったと思う。そこで試合を止めたのだから、フリーキックの行方を見てから終了のホイッスルを鳴らすのが当たり前だと思う。両チームの負けたくないという闘志が前面に出た好ゲームだっただけに、後味の悪い結果になってしまった。

おかげで、その後焼酎を何倍か飲んでしまい、今朝は少し二日酔い気味だ。仕事は午後からなので回復すると思うのだが、審判に対する不満は三日以上続きそうだ。
今朝北海道では氷点下を記録した。函館への出張を今月にするか、来月にするか迷うところだ。東京の最高気温も20度を下回りそうで、ビールの消費量に影響を与えそうだ。

昨日の電車の行き帰りには、「エコノミスト」を読みながらとなった。エコノミストは1年に2~3回読む程度だが、「世界史で学ぶ経済」という特集タイトルに魅かれて駅の売店で購入した。

特集もそれなりに面白かったが、巻頭のコラムに思わずドキリとさせられた。池谷裕二という脳科学者が書いていたもので、「有機栽培は環境に優しい」という風潮に一石を投じた内容だ。

有機栽培についてはは何となく「健康に良い」「環境によい」というイメージがあるが、カナダのマギル大学のシュファート博士の論文を引用し、有機栽培は通常の栽培方法よりも25%収穫が減り、その結果70億の人口を賄おうとすると、森林伐採などの環境破壊を招きかねないという指摘である。

部分最適の積み上げが全体最適にはならないという、“合成の誤謬”の典型例のように思う。脱原発や、CO2削減で期待されている自然エネルギーも同じことが言えるのではないだろうか。

太陽光発電や風力発電には膨大な土地を要し、全ての電力を自然エネルギーで賄うためには自然環境の破壊を有機栽培以上に進めるかもしれない。何事も、“ほどほど”がよいと思うのだが、こんなことを言うと脱原発論者に袋叩きに会いそうだが…
この時期の定番ファッションである短パン、Tシャツのおじさんスタイルに中々なれないでいる。昨日も夕方そのスタイルで外出しようとしたが、風が冷たく戻って着替えなければならなかった。ノーネクタイのクールビズにするのにも少し躊躇するような日和が続いている。今日の午後からの打ち合わせもどのような服装にするか悩ましいところだ。

ジェット気流の蛇行が続いているようで、このままいくと今年は東日本では冷夏にるかもしれない。需給がひっ迫している電力にとっては幸いだが、暑さがビジネスチャンスになる業界にとっては辛い夏になりそうだ。


この数年、夏場の出張が恒例になっている。今年も今のところ函館、八戸、仙台・石巻が決まっており、それ以外にも四国へ出かけることになりそうである。夏場の北日本というと快適な出張になりそうな気がするが、一昨年などは6月の旭川で34度の洗礼を受けたことがあるので油断は禁物だ。


今回の出張の中には、被災地訪問も含まれている。阪神大震災の時は、1週間後に大阪出張があり、その帰りに被災地の生々しい現場を訪れたが、東日本大震災の現場には今回が初めてになる。

被災地で感じたことをこのブログにも記す予定だが、懸案になっていたスマホで撮った写真をこのブログで貼り付ける方法が、Aさんの協力でようやくできるようになった。

先週インタビューをしていた時に、お互いスマホを取り出してネット上の情報を観ながら話をするという珍しい体験をした。上手く使いこなせば、スマホというのは有力なツールであることを実感したばかりであり、電話機ではない使い方がようやくできそうだ。
最近の日経の記事で、東京電力と規格にまつわる話題が二つ取り上げられていた。一つは「チャデモ」と「コンボ」の対立である。

何の規格の対立かといえば、電気自動車の充電方式についてのものだ。チャデモというのは東電が新規事業として開発し、日産などを巻き込んで「チャデモ推進協議会」を設立して、国内外にすでに1500台の充電器を設置しているものだ。

トヨタは電気自動車への対応の遅れから参加を渋っていたが、“説得”に応じて仲間入りをし、電気自動車の開発で先行している日本でオールジャパンの体制が一応整ったわけだ。ところが、出遅れた欧米の自動車メーカーは、このままチャデモの普及が進むと日本メーカーの独走が続くため、独自規格の「コンボ」を立ち上げることにしたわけだ。

技術競争で先行しながら、国際規格を獲得できなかったために取り残されてしまったものの代表は携帯電話である。チャデモも同じ道を辿るのだろうか。

ところでチャデモという名前の由来だが、「お茶でも飲んでいる間に」ということから作られた言葉だそうである。国際規格を目指そうというシステムに、ローカルなネーミングとはセンスの悪さの極まりではないだろうか。

もう一つの東電の規格にまつわる話題は、スマートメーターに関するものだ。電気を賢く消費するために、スマートグリッドが決め手になる。そのキーコンポーネントの一つが通信機能を備えたスマートメーターになる。

電力会社ごとに取り組みが異なり、先行している関電ではすでに114万戸に導入済みなのに、東電はこれから導入実験を行うことになっている。問題はこのスマートメーターの仕様である。

電力会社は独自規格を採用する動きがあり、東電のスマートメーターは先行する関電のものとは異なるものになっているということである。電力会社ごとに製品仕様が異なれば、生産コストはかさむのだが、「総括原価方式」ではそのまま価格転嫁できるため、仕様の統一という発想はないらしい。

そもそも、独自仕様にこだわるというのは本来「差別化」のためである。しかし、地域独占に守られ、競争のない事業で差別化を図るというのはおかしな話だ。チャデモで国際規格の壁に泣かされそうになりながら、一方では独自規格を押し進めるというのはどういうことか。

内需型企業というのは規格ということに鈍感なのかもしれない。





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