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「そのうち一杯やりましょう」というのは、別れ際のあいさつでよく用いられるフレーズだが、実現するのは1割がせいぜいだろう。「近いうち一杯やりましょう」というのもよく使われるが、こちらはもう少し実現度が上がって、2割くらいにはなっていると思う。どちらも社交辞令だ。

すったもんだの挙句、党首会談で決着したキーワードが、「近いうちに」という言葉だった。曖昧な言葉だが、自民党としても世論の反発(といっても新聞の論調だが)や、なんといっても国債の金利上昇という市場の反応で、あげたこぶしのおろし方を考えていたのだろう。「近いうちに」という言葉を言質にしたようだ。

当然ながら、近いうちにというのがいつなのかという解釈が問題になる。ここで想い出したのが、高校生相手に講演した時に、4~5年前のことを「最近」という表現をすると一斉にキョトンとした表情を浮かべたことだった。

気がついたのは、高校生にとって4~5年前というのは中学生や小学生のころであり、「最近」ではなく「昔」の事だったのだ。年齢によって尺度を現わす言葉に対する感覚に違いがあり、最近というのはどれくらいの期間かは、高校生ならせいぜい1~2年であるのに、大人なら4~5年に、還暦を過ぎると10年前でも最近という言葉を平気で使っていると思う。

「近いうちに」という言葉を巡って、またひと悶着がありそうだが、いつ頃火の手が上がるかで自民党の(精神)年齢がわかりそうだ。

先月八戸に出かけた時に、市役所に2人のオリンピック選手の激励の垂れ幕を見かけた。なんとその2人が、揃って金メダルをとってしまった。八戸の街は大騒ぎになっているだろう。八戸の印象として“B級の街”と表現してしまったが、貴重な貴重な金メダルを2個も獲ったのだから、“A級の街”と訂正しなければならない。
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2日続けて夜中の1時に目覚めるという僥倖はなく、気がついたらブラジルと韓国の試合になってしまっており、結果を確認してからもう一眠りになってしまった。やっぱり気合いを入れて、テレビの前で応援しなければ勝てないということか。

新聞でよく見かける、各国のメダル獲得数の表であるが、金メダルの多いもの順に並べるというのは、日本独自のものかと思っていたが、BSの海外ニュースをみていると、どこの国も同じ並べ方のようであり、金メダル1個の価値は銀メダル10個の価値より上回るというのが国際スタンダードだ。

今朝の時点でこの一覧表を眺めると、金メダル2個の日本は20位で、いつの間にとったのか北朝鮮は4個の金メダルで日本の上を行っている。しかし、銀や銅も含めたメダル獲得数は29個で、5番目になる。なんだか、陸地の面積では世界で60番目あたりなのが、海洋面積では世界6位というのと同じような感じである。

トップの中国は、金から順に34,21,18となって金が最も多い。アメリカも順に30,19,21であり、開催国イギリスも予想外の健闘で22,13,13とこれも金の方が多い。選択と集中の国韓国は、当然のように12,5,6と金メダルが半数を占めている。

日本の2,13,14というのはこれらの国とはまったく対照的な構成になっている。競り負けての銀や銅が多い国だということができる。これも国民性なのだろうか。

日本ほどではないが、今回のオリンピックで勝負所で競り負けている国がいくつかある。ドイツは6,14,7であり、豪州も4,12,9となっている。両国ともこれまでのオリンピックでは上位に名を連ねていたが、今回はやや不振ということか。

メダル獲得数というのは、最近の国の勢いを反映しているような気がしてならない。


なでしこの決勝の相手はカナダになりそうだと確信して眠ったのだが、起きてみると土壇場でアメリカが追いついて、延長の末逆転したようだ。決勝ではハラハラドキドキがまた楽しめそうだが、“銀の大鉱脈”を掘り当てているだけに…

世間の目がオリンピックに向いているのをいいことに、政治の世界は混とんとしてきた。自民党が、参議院での増税法案の早期採決を求めていたのに、今度は成立後の解散の確約がなければ採決には応じず、不信任案か問責決議を提出すると恫喝している。

脅しをかけて相手がそれに応じると、さらにハードルをあげて脅すというのは、ヤクザの強請の手口と全く同じである。自民党もオリンピックを見ていて、ハードルをあげることを考えたのかもしれない。

民主党の支持率が低迷していることで、今選挙になれば勝てるという判断からの行動だろうが、勘違いしていると思う。

民主党の支持率は確かに下がっており、民主党を上回ることはできると思う。しかし、過半数を制して政権をとれるかどうかは、難しいところだ。

最近の報道各社の世論調査結果で、自民党は民主党を少し上回っているだけで、20%台をようやくキープしているにすぎない。この程度の支持率で、50%を超える議席を獲得できるとすれば、選挙制度に大きな欠陥があると言わざるを得ない。

しかも、今回のヤクザの強請まがいの手口をみていると、暴対法の強化の動きがある中で、無党派層が自民党支持の動きになるとは到底思えない。どの世論調査でも、無党派が一番下に書いてあるのだが、無党派を一番上に置くと、このような勘違いは起こらないと思うのだが。

明日の仕事は午後からなので、今晩も1時起床のオリンピックペースになりそうだ。

江戸時代、日本は世界一の銀の産出国だったということを何かで読んだ記憶があるのだが、今もそれは続いているようだ。昨夜も体操の内村と、フェンシングの団体で銀を発掘した。

昨夜は女子のマラソンを楽しみたかったのに、民放でしか放映がなく、CMで寸断される中継に興趣がそがれ、早々と床に就くつもりが、フェンシングの準決勝が始まり起き出してしまった。終始リードしていたのに、最終セットで3点差を追いつかれ、残り9秒で2点差をつけられた時には、万事休すだと思った。

ドラマはそこから始まり、残り2秒で1点差になり、そこから同点に追いついた時はアドレナリンが最高潮になってしまった。スポーツの持つ魅力とは勝負の機微にあり、それがいかんなく発揮された場面だったと思う。

ところで、今回のオリンピックでは、“団体”の活躍が目立つように思う。サッカーやバレーボールのようなチームスポーツではなく、個人競技の国別対抗戦である。昨夜のフェンシングもそうだが、アーチェリーも銅メダルを獲得しているし、卓球も決勝進出を決めている。

競泳のメドレーリレーも、国別対抗戦であり、“団体”の範疇に入れてもよいだろう。水泳を除くと、個人種目では早々に敗退したのに、チームとして戦うとプラスαの力が発揮されるようである。

アーチェリーで3位に入った時は、毛利元就の三本の矢を想い出してしまったが、フェンシングや卓球を見ていると、震災以降盛んに言われて、“絆”が知らぬうちに身についてしまったようにも見えるのだが…

昨夜のエジプトとの準々決勝の試合は8時キックオフという“ゴールデンタイム”で行われたため、睡魔とのもう一つの戦いをすることなく、ゆっくり試合を楽しむことができた。先制点は、日本のスピードがいかんなく発揮された結果で、勢いを感じさせられる得点だった。

男女ともに準決勝進出が決まったわけだが、対戦相手は大会直前に親善試合を行ったチームとなった。こうなる結果を予想してマッチメークしたとしたらたいしたものだ。なでしこはフランスに負け、男子はメキシコに勝っており、対象的な結果だったのだが本番ではどうなるのだろうか。

完全にオリンピックモードにはまり込んでしまっているうちに、世間ではきな臭い動きが相次いでいるようだ。内閣不信任案や問責決議などがチラチラしており、解散・総選挙の足音が近づいているように見える。

原発を巡る論議も活発だが、今朝の日経の一面トップ記事は「北海道、冬に10%節電」というもので、泊原発の再稼働が見込めない中で、政府がこの冬に北海道に対して10%の節電を求める方針を固めたという記事である。

政府が開催したエネルギー政策についての意見聴取会では、「原発ゼロ」の意見が7割近くに達し、毎週国会周辺で繰り広げられるデモなどから、政府は理想とする「原発15%」にすんなりと持ち込めないと見たか、“脅しの戦略”に切り替えたのだろう。

北海道の冬の節電というのは生易しいものではないと思う。夏場の節電ではピークカットで済みそうだが、北海道の冬場だと一日中ピークだろう。さらに、企業や家庭だけでなく、道路の融雪などにも電力が使われるため、“ちょっと我慢して”ということではしのぎにくくなりそうだ。

政府の肩を持つつもりはないのだが、いきなり原発をなくすというハード・ランディング路線は現実的ではないように思う。大飯原発の再稼働も実施していなければ、この連日の猛暑でどれだけ熱中症の犠牲者が出たろうかということも考える必要がある。

道路のロードヒーティングや、屋根の融雪暖房にまで節電を求めるようになると、命や生活に重大な影響を与えかねない。難しい問題だ。

今晩は女子マラソンがある。マラソンというのは個人スポーツの極みだが、今回の代表は合同合宿を行っており、「チームジャパン」として競技に臨むことになりそうだ。競泳で芽生えたチーム意識が、ここでも成果を収めるのか注目だ。




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