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13日から16日までの4日間、幕張メッセで食品・飲料の展示会「FOODEXJAPAN2007」が開かれている。女房は、チーズとワインの勉強と称して毎年出かけているが、私は見たことがなかった。たまたま今回は招待券が入手できたので、娘と3人で初日の昨日出かけた。

一般入場券は5000円と、展示会ではもっとも高額で、一般客お断りの意思表示とも取れる。通常の展示会よりも商談スペースがたくさん設けられており、取引の場として積極的に活用されている様子が窺えた。

そうはいっても、各ブースでは試飲や試食が楽しめ、サンプルの提供があちこちで行われている。女房と私はアルコール飲料を重点に、娘はチョコレートやクッキーなどを中心に、味覚の世界旅行をすることにした。

ベルギーの区画だけで、ビールを試飲させるところが4箇所ほどあり、各々で3~4種類を試飲すると、わずかずつ飲んでもたちまち、ビール1本分くらいにはなってしまう。フランスのゾーンでは、ワインがずらりと並び、すべてを試飲すると完全に出来上がってしまいそうなので、フランスではビールとリキュール類(シナモンとスイカが美味しかった)にとどめた。

和のコーナーでは、日本酒・焼酎・泡盛が楽しめる。大七酒造や、真澄のコーナーでは、同じものを常温と燗で飲み比べをさせてくれ、燗の良さを再認識させられた。いつも愛飲している泡盛の「久米仙」ではふだん飲むことができない高級ブランドを堪能することができた。

お酒ばかりでなく、日ごろお目にかかることがない国の物産も楽しむことができる。ポリネシア諸国のドライフルーツ、エクアドルの蜂蜜、ルワンダの紅茶、ワシントン州のシャンピニオン、イランのザクロ、コスタリカの「天使のエビ」(これは美味しかった)などなど思いがけない発見もいくつもあった。

これらの珍しいものをふだん我々が楽しむには、小売業やレストランで提供されなければ、手に入れることができないものである。顧客満足度よりも業者の満足度の獲得がなければ、市場拡大は望めない。一般客を排除し、業者の商談を中心に設定している主催者の意図が分かった。

夕方5時までの展示会で、2時過ぎからたっぷり試飲と試食を楽しみ、〆は讃岐うどんにした。目の前で製麺し、手打ちのうどんを丁寧に茹で上げる。茹で上げたものを水にさらすのだが、これが一段と丁寧にもみ洗いをしており、仕事振りも味覚に影響を与えることを実感した(コシの強い美味しい麺だった)。

試飲・試食で満腹になったので、昨晩のメニューはシャンピニオンのバター焼き、今朝はルワンダの紅茶とエクアドルの蜂蜜を塗ったトーストであった。

入場券は4日間有効である。まだ全体の1/3程度しか見ていない。今日も時間が取れれば、夕方にも出かけるか…DSCF0200.JPGDSCF0203.JPGDSCF0202.JPG
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男子プロゴルフツアーを管理・運営する日本ゴルフツアー機構(JGTO)が、選手のマナー違反について罰則規定を定めたという記事が日刊スポーツに掲載されている。

記事によると「クラブをたたきつけてコースを傷つけたり、ロッカールームを汚したままにすると、初回が厳重注意で、2回目は制裁金10万円、3回目は20万円などと設定。指定エリアでのファンへのサイン拒否、主催者への暴言、記者会見拒否などまで処分の対象として盛り込まれた。」というものである。

確かにマナーの悪いプロゴルファーが多くいるように思う。女子ゴルフの隆盛に対して、男子ツアーの人気は凋落の一途をたどっており、その原因の一つにマナーの悪さが、見るもの(フアン)に不快感を与えているためと思われる。

紳士のスポーツとされるゴルフの世界で、その頂点にあるトップツアーでなぜこのようなルールが必要なのかという疑問がわく。この点について今朝の日経のスポーツ欄のコラム「スポートピア」で、元女子プロゴルファーの村口史子が「ジュニアの落とし穴」というタイトルで、ジュニア出身選手の問題点を指摘している。

トッププロになるためには幼い頃からの鍛錬が必要で、現在のトッププロはほとんどが中学や高校時代から名を馳せた選手である。子供の頃からゴルフ漬けになっており、腕を磨くだけで心を磨くことを怠ったせいと思う。

試合はもちろん、練習も同世代の人間だけで行うことが多く、どうしてもアバウトな感覚になってしまうのであろう。マナーというものは怖いおじさんと一緒になって初めて身に付くものである。

我が家の子供たちが小学生時代に気になったことが一つあった。それは、遊び仲間が同学年の子に限定されていたことだ。私が子供の頃は、学年を離れて同じ町内の子供と草野球や鬼ごっこなどに興じていたものだが、我が家の子供たちは同学年の何人かでゲームを楽しんでいる姿をよく見たものである。

年齢が離れた遊び仲間では、高学年の子供は小さい子の面倒を見、低学年の子供は大きい子からいろんなことを教わり、思いやりの心が芽生えていったのではないかと思う。子供の頃の1年の年齢差は、大人になっての1年の差とは重みが全く違う。

子供の頃に同世代だけとしか付き合えないコミュニティの狭さが、マナーの悪さを醸成している背景にあると思うのだがどうだろうか。


プロ野球の西武が、大学生と社会人に対して、不正な資金提供をしていたことが明らかになり、スポーツ新聞ではこのことが連日大きく報道されている。テレビのニュースを見ていると、親会社の西武鉄道の社長が「遺憾なことであり、第三者による調査と再発防止策を講じる」という、不祥事のお決まりのコメントを出していた。

 

ここで気になるのは、関西テレビの捏造や不二家の品質管理問題のときにも登場した第三者による調査ということである。ここでいう第三者は純粋な第三者ではなく、学識経験者などの“有識者”を指していることが多い。

 

有識者について面白い調査結果がある。90年代後半に大蔵省の高級官僚の民間企業との癒着をきっかけに、2000年から国家公務員倫理法が施行されている。民間人との交際に関して制約が加えられるようになった。
この制度についての効果を測るため人事院の国家公務員倫理審査会が、民間モニターと有識者モニターを対象としてアンケート調査を何回か実施しており、昨年
11月の調査結果を38日に公表した。

 

調査結果によると、倫理規定の妥当性についての質問では、妥当とする人が有識者と一般人でほぼ同じ割合であるが、具体的な評価については両者に正反対の認識があることが分かった。
国家公務員の倫理規定により「信頼が高まった」とする回答が、一般人では38%であったのに対して、有識者では74%となっており、倫理意識のの向上についての質問にもほぼ同じ傾向の回答があった。
 

ここでいう“有識者”は、企業経営者、自治体の長、学識経験者、新聞社論説委員、労働組合役員、市民団体関係者を指している。一般人も人事院が公募したモニターであるため、純粋な一般人とは言いがたいが、それにしても“有識者”とは大きな意識の違いである。
為政者にとって“有識者”とは物分りのよい人のことをいうのであろうか。

日曜日の朝8時20分からNHKで放映されている、「経済羅針盤」は私の好きな番組の一つである。毎回企業経営者を一人ゲストとして招き、人となりや経営哲学を紹介するもので、何かと勉強になることが多い。

今朝のゲストは、日立とNECがDRAM事業の再生のために合弁した、エルピーダメモリの坂本社長であった。半導体の仕事は20年以上前から携わり、外国の半導体メーカーの日本市場参入のための調査をしたり、2つの半導体メーカーのCS調査もしたりしていたので、殊更興味を持って番組を見た。

90年代前半は日本の半導体業界、特にDRAMは黄金時代ともいえる時期で、世界の市場を席巻していた。ところが、韓国企業やアメリカの半導体メーカーの成長により、あっという間にその地位を転落し、電機メーカーにとってドル箱からお荷物になってしまっていた。

お荷物を解消するために、各社はDRAM市場から撤退したり、エルピーダメモリのように本体から切り離したりして、立て直しを図っている。坂本氏は、日本体育大学で野球をし、教員になる予定が採用試験に落ち、やむなく知人の紹介でTI(テキサス・インスツルメント)の日本法人に入社したという畑違いから半導体の世界に飛び込んだ人である。
TIの日本法人のトップにまで登りつめ、再生請負人として鉄鋼メーカーの半導体事業を立て直した後にエルピーダメモリのトップに招請された。

200億円の赤字企業だったエルピーダを1年で黒字転換し、その間に1000億円を超える設備投資を行い、DRAMで世界4位の地位まで押し上げ、数年後には世界一を目指す企業に再生をしている。

半導体の世界は、最先端を行く技術力と、コストダウン競争に勝ち抜く決め手となる生産性向上のための設備投資力が絶対条件となっている。特に設備投資は、規模や時期を誤ると致命的なダメージを受けるものであり、経営者の判断力が業績を左右するものだと思う。

坂本氏は、この判断力に秀でた経営者だが、その判断力の元になる情報収集と分析が武器になっていると思う。番組で紹介されていたのは、会議は週に1回の役員会だけで、会議が情報収集のメインになっていなかった。
価格動向や、生産情報などの重要な情報は会議の配布資料で知るのではなく、絶えずパソコンでチェックする姿が映し出されていた。

私は報連相という言葉が大嫌いだ。この言葉は管理する側の効率を優先しているもので、情報音痴を生み出すだけだと思う。情報は待つのではなく、必要な情報を絞り込み絶えずチェックする坂本氏の姿勢に感銘を受けた(連日感銘しているようだが…)。

一昨日、CSCで4月に行う“お茶事のまねごと”の打合せのため、Kさん夫妻のお宅を訪れた。

茶の湯の心を知るには、お茶事の体験を重ねることが不可欠だと思われる。正式なお茶事を楽しむとなると、それなりの所作・作法の修練と広範な教養が必要である。とてもそんな素養がない凡人にとって、極めて高い敷居となっており、遠い世界の話である。

Kさんは、新橋でお店を開いており、度々お世話になっていたが、「マッカーサー道路」の整備のために、立ち退きを余儀なくさせられ、自宅を新築し自宅で料理教室を開いておられる。
自宅には茶室も作られたとのことで、音楽の指導者でもあり茶道師範でもある夫人のお二人にレクチュアを受けながら、お茶事の真似事をすることになった次第である。もちろん、Kさんの懐石料理を味わうのも楽しみの一つである。

Kさんは、料理教室以外にも室礼の教室も開いている。しつらいと読むそうで初めて聞いた言葉である。平安時代に貴族の屋敷は寝殿造りで、柱があるだけで壁のない構造になっており、調度品を用いて礼法に従って飾り付けたことが起源のようで、しつらえという言葉もここから出たものと思われる。

Kさんの室礼は、どこの家にもあるような身近なものを用いて、四季折々の風趣を楽しむものとなっている。玄関に何気なく飾られている貝合わせにも、百人一首の周防内侍の札が添えられており、春を楽しむおもてなしの心がうかがわれた。(但し、百人一首が添えられているのは言われるまで気が付かず、注意力が足りないことを反省)

特別に買い求めてもてなすのではなく、普通にあるものを工夫して飾るところに意義があると思う。今あるものをいかに活用するかというのは、どんな場面でも必要なことであり、新たな視点を教えられた気がする。
現在高校時代の友人とU温泉の再生をボランティアで取り組むことにしている。
イベント企画などで目玉を作って話題を作るのではなく、今あるものにさりげなく工夫を凝らしておもてなしの心を表現できればと思う。

Kさんは、骨董や俳句などにも造詣が深い。一流の料理人といわれる人の修行の幅の広さと奥の深さに感銘を受けた。




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