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能登地方で大きな地震があった。民放のテレビがついていたが、速報が流れたのでNHKに切り替えて、様子を見ることにした。離れた場所の情報はすぐに流れるが、肝心の場所の情報が入ってくるのは遅くなることを感じさせられた。

感心させられたのは、臨時ニュースの進行を担当していた星野アナウンサーの落ち着いた対応振りだった。

被災地の住民や行政担当者との電話でのやり取りの中で、慣れない相手を巧みに誘導して情報を聞き出すやり方で対応していた。例えば、被害の情報を把握していないとしている人に対して、地震のときにどこにいたかの確認をまず行い、さらに役場に出勤するまでの状況を本人の眼で見たことを確認するなどして、情報を引き出すようにしていた。

多分、NHKの災害対応におけるマニュアルがあり、日ごろからマニュアルに基づく訓練をやっているのではないかと思う。先日の高知空港の見事な胴体着陸と同様に、日ごろの訓練の大事さを改めて痛感させられた。

ところで、今回の地震で亡くなった人は石灯籠が崩れたことが原因であったとのことであるが、怪我をした人の原因についての情報も流すべきではないかと思う。津波の恐ろしさ、火を消すことなどは擦り込まれているが、どんなことが被害に遭うのかについて、知識を持っていることが緊急災害時のリテラシーの向上につながると思う。
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今朝は南風が猛烈に吹いている。散歩は風が収まってからにしよう。

今朝の「経済羅針盤」は宅急便のヤマトホールディングスの瀬戸薫社長が登場していた。この番組は何かと教えられることが多い番組で、このブログにも度々登場している。これからは日曜のブログをこの番組からとることにしようかとも思う。

ヤマトは宅急便のパイオニアとして独自の市場を立ち上げ、市場の成長とともに自らも成長するというマーケティングの教科書のような会社であるが、今日の放送で強く感じたのは以下の3点である。

①「着(顧客)からの発想」
ヤマトは拠点をきめ細かく展開し、今まで拠点から配送場所まで30分かかっていたものを、5分にまで短縮している。これは、地域密着を徹底することにより、宅配便を受け取る顧客の便宜を図るためである。
他社は、客を獲得することに主眼を置き、コンビニとの提携など発送側の顧客を重視する戦略をとっている。瀬戸氏は「着の顧客から発の側にヤマトを指定される」ことを狙っているという発言をされていた。他社はPUSHの戦略をとっているのに対し、PULLの戦略で対抗しようとしている。宅急便は着の顧客が別の場面では発の顧客にもなる。CSの本質を突いた発想だと思う。

②「知恵の塊」
そもそものスタートとなった宅急便の開発をはじめ、クール宅急便、ゴルフ・スキー宅急便、時間指定、ヤマトJIT便など、これまでは誰も手をつけようとしなかったことを次々に展開し、他社との差別化を図っている。これがなしとげられているのは、企業風土として備わっているものではないかと思う。
ヤマトの事業は常に官の規制に挑戦する形で展開されてきている。官に臨むに際し、顧客(世論)を味方にすることにより規制を打破する戦略をとってきたことが、DNAとして社内に擦り込まれたものだと思う。

③4つの競争条件を高いレベルで満たしている
今「ものづくり経営学」(光文社新書)を読んでいる。この本の中で、企業の競争力の要件として、「組織能力」(他社には真似のできない組織活動)「裏の競争力」(生産性やコストなど)「表の競争力」(価格、ブランド、CSなど)「収益力」の4つがあげられている。
ヤマトはこの4つの要件すべてを高いレベルで達成しているのではないかと思われる。改めてこの4つの要件の重要性を認識させられた。特に②で取り上げた「知恵の塊」は「組織能力」につながるものであり、このことについてヤマトの成長過程を通じてもう少し勉強してみたいと思う。

朝から近所を歩き回りチェックをしたが、今にも咲きそうに蕾を膨らませているが桜の開花は明日になりそうだ。夕方から夜にかけて降る雨が丁度よいお湿りになりそうである。

ところで、一昨日地価が発表され全国の地価は16年ぶりの上昇で、新聞では資産デフレからの脱却という記事が載せられている。あがったといっても91年と比べると半値以下であり、1970年代後半の水準である。地価に関しては「失われた30年」というところか。

全国平均の地価は上がったといっても都市部に集中しており、県別にみると住宅地では9県、商業地では11県が上昇しているにとどまり、大半の県は依然として下がり続けている。県全体としてはまだマイナスになっているところでも、札幌や仙台・福岡などの地方中核都市は大きく伸びており、ミニ東京現象があちこちに見られる。まだら模様の地価というところか。

バブルの頃の地価の上昇は、土地の「希少性」が重視されたため、程度の差はあっても全国どこでも上昇していた。しかし、現在の地価の上昇はその土地の収益率に着目したもので、魅力度が基準となっている。これは、海外の投資ファンドが積極的に参入しているためで、ニューヨークの5番街に比べて銀座4丁目はまだまだ割安感があるなど、国際的な比較の中で投資資金が動いているのがバブルの頃との地価の差である。

人口減少社会を議論されているが、県単位で見た場合既に人口減少は33の県で生じており、これらの県はいずれも今回の公示地価で見るとまだ下落が続いている地域である。人口の増減と地価の増減は極めて相関が高くなっている(2000年と2005年の国勢調査の人口増減と今回の公示地価の相関係数は住宅地で0.69、商業地では0.72と極めて高い相関となっている)。

収益率=魅力度の観点からは人口の増減が左右するのは当然のことである。地域の資産を守るには、いかに魅力のある地域を構築するかが最大の課題である。行政はこれまで、企業誘致やイベント企画など「箱物」に頼った政策推進をしていたが、「箱物」の行き詰まりは夕張市の例のごとく行き詰っている。

私はこの解決策として、「おもてなしの心」を軸とした観光が、地域の魅力度を向上させるキーワードではないかと思っている。このことについては、多くのことを考える必要があり、機会を見てこのブログで考えを整理してゆこうと思っている。

歯医者の帰り道に、近所の団地の中を散策してみた。35年前にこの辺りに仕事で来たことがある。地域開発のプロジェクトに携わっていた頃である。当時建設省が、旗を振っていた「ハウス55計画」のパイロットハウスを見学するためである。

35年前はモダンな感じがしたが、今となってはやや陳腐なデザインのマンション群となっている。ただし、木が大きく育ち落ち着いた雰囲気を醸し出している。パイロットハウス以外には周りに建物はなく、海岸まで2Kmほどの間は埋立地の赤茶色の地面が続いていたことが印象に残っている。

その後住宅公団の分譲や賃貸が一斉に建設され、団地群が形成された。美浜区は一戸建て比率が全国で最も少ない地域で、戸建は20%程度である。その中でも我が家の周辺は公団と民間マンションばかりで、戸建は5%に満たないと思われる。

これだけ高層住宅が多くても救われるのは、高層マンションが比較的少なく、4階建てが多いため、ゆったりとした感じがあることである。公団住宅の区画には所狭しと桜が植えられており、満開の時期には見事な景観を楽しませてくれる。戸建住宅が立ち並ぶ地域ではとてもこのようには行かないと思われる。

さてその桜だが、午前中の観察では5本に1本くらいの割合で、1~2枚の花が見られた。気象庁の開花宣言の基準は1本の木で5~6枚咲いたときに出されるようで、我が家の周辺の開花は明日もしくは明後日になりそうである。

開花から1週間で満開になるようだから、来週末は花見が楽しめそうである。来週は、朝の散歩の時間が長くなりそうだ。

「勝負の分かれ目」(講談社 下山進 著)という本を読んだ。時事通信、日経、ロイターなどの経済報道を行っているメディアの興亡を描いたノンフィクションで99年に書かれた本である。

二段組で550ページにもなる大書で、15時間ぐらいかけてようやく読み終えることができた。コンピュータがいかにメディアに取り込まれてゆき、新たなサービスを構築してゆくかの判断力が盛衰を決めるということで、「勝負の分かれ目」というタイトルが付けられたのだと思う。10年ほど前にかかれていたのだが、現在読んでも全く陳腐な感じはしない。

ロイターは通信社だと思っていたが、今では(99年当時)為替取引を一手に仕切るディーリングシステムで利益を上げている企業だということに驚かされた。通信社はそもそも相場の取引状況を素早く伝えるということから出発し、最初の通信手段は伝書鳩であり、それがコンピュータの時代になって一気にその姿を変えて言った経過が詳しく記されている。

本書は下山氏が4年間かけて取材した内容を整理したものであり、丹念な取材と構成力、 テンポのよさ、歯切れの良い文章など勉強になった。

ところで、本書を読むきっかけになったのは、図書館をブラブラしていたときに偶然眼に留まったためである。この手の本は新刊の時には山積みされるが、3ヶ月ほどの「賞味期限」が過ぎると店頭からは消え去り、眼に留まらなくなる。このようなものも、図書館には何時でも置いてあり、このような発見があるのも図書館の効用だと思う。

すっかり下山氏のフアンになってしまったので、次にどのようなものを書いているかを調べてみたのだが、残念ながら本書以降は出版物には見当たらない。どなたかご存知の方がいらっしゃったら、その後の下山氏の消息について教えてください。



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